「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「豊橋カレーうどんから吉田裕子さんの話になりました」

 清八でございます。

 昨年のメタボ健診で保健士さんからご指導され、今年の真夏日にも「さわやかウォーキング」して体重を落としております。5月17日にも二川駅から豊橋鉄道・赤岩口電停まで11.4kmを歩いて路面電車「ほっトラム」車庫の見学をしました。

牛川の渡し(写真①)

 今回は、9月11日、豊橋駅から牛川の渡し(写真①)まで往復10.2kmを歩いてから「豊橋カレーうどん(写真②)」を食べて帰ってきました。このB級グルメについては、テレビ番組でも取り上げられているので、ご存知だと思いますが、本年4月24日から豊橋市内の40店で商品化され現在は43店まで増えているそうです。その作り方の特色としては丼の底にとろろご飯をよそい、その上からカレーうどんを盛り付けているんです。カレーうどんとして食べた後、カレー雑炊として食べられ、ランチでもライスを別に注文しなくてもよく、客単価は下がり店側も食器が少なくてすむというメリットもあり、B級グルメ・イベントなど屋外での提供が容易になったとするメリットもあります。参加の43店には「カレーうどん5箇条」が徹底されています。 ①うどん麺は自家製麺とする。②器の底から、ご飯・とろろ・カレーうどんの順に盛る。③日本一の生産量を誇る「豊橋産のうずら卵」を具に使用する。④福神漬け又は壺漬けを添える。⑤愛情を持って作る。

豊橋カレーうどん(写真②)

の5箇条なんです。うどん文化圏の豊橋ならではの発想とトライだと気に入っておりました。ちなみに43店での単価は税込みで690円から940円です。異論を唱えられる浜松っ子がいてはると思いますが、「浜松鰻」「浜松餃子」と比較してみると昼間、観光客が興味を持って食べられる値段ではないでしょうか。また、カレーのルーは、お店によっても異なりますが、そんなにハードではなく、しかも各お店では紙のエプロンを用意してありますので、衣類が汚れることも考慮されております。地産地消にも充分ご配慮されていると思います。
豊橋公園内では大正時代から6月の毎週金・土・日曜日の夜、夜店が並んで、もう子供たちにとっては夢のような日々となり、大人たちには台湾や香港の屋台街状態になっています。JR豊橋駅北側でのイベント・お祭りの時も夜店が並びます。いわゆる歩行者天国?となるのですが、夜店の配置が興味深いのですよ。既存の歩道に向かって並ぶのです。イメージしてみて下さい。既存の店舗と夜店の間を歩行して道ブラするのです。中央の道路部分は自転車と移動者の通路になるのです。この方式だと既存の商店とイベント業者は共栄共存できます。浜松でのイベント、○○祭りでの夜店をイメージしてみて下さい。既存の店舗に背を向けて夜店が並んでいます。歩行者は道路の中央部分を道ブラし、買い食いしてますね。それが、どないしたん?と浜松っ子の方は思われるでしょうが、街の活性化のためには、どちらの方式が有効なのでしょうか?行政関係者の方々、それぞれのプロデューサーの方々、冷静に考えてみていただけないでしょうか。「いらんこん」かもしれませんが、10月の浜松市内で様々なイベントが開催されると伺っております。もう何年も前から不思議に思っていたのですが、何故、各町内会・商店街単位なのでしょうか。合併前の磐田郡・引佐郡ならともかく、市の中心部でどうして別々のイベントなのですか?小さな空間(ごめんなさい)で、集客を展開しても効果の程はいかがなものかと、心配してしまうのです。プロデューサーのどなたか、教えていただけませんか。

吉田屋とヒント(写真③)

 14日には、吉田裕子さんの「吉田屋とヒント(写真③)」を入手できました。この「ちりとてちん・その62」でご紹介させていただいた京都中京区丸太町の吉田屋料理店の女将が出版された二冊目の本です。ところが、何と今回はネット上での出版でした。天然文庫というネット上での出版社があって新しい試みなんだそうです。私は、どうしてもペーパーで欲しかったので印刷・製本して送っていただきました。(かなり割高になりました)お店のホームページ内のブログを一冊にしたとイメージしてみて下さい。吉田裕子さんの存在は一冊目の本で知り、すぐに京都のお店まで実際に行って、当時の「ちりとてちん」に掲載しました。
著作権の問題もありますし、購入しない方のためには親切過ぎると思いますので、くわしくは書きませんが、今回の本を読んでみて、本当に素敵で凄い方なんだったんだと改めて感じました。料理の完成画像を見ただけで、本当にセンスが良くて、飲食する側の心をつかみとっていることがよ~く理解できました。初めての一人旅が16歳での沖縄で、しかもプールした修学旅行の積立金を使ったというエピソード、翌年17歳の時には高校卒業式の日から33日間のヨーロッパ一人旅で、サバティーニ兄弟と同席してのフルコース体験エピソード。
今から21年前(年齢がわかってしまって、ごめんなさい)には、一人旅した本人よりもそれを応援されたお母さんの気持ちと人生感にカルチャーショックを受けてしまったのです。三年前のブログにはフランス料理を独学で作り出そうとしたがレシピから再現できなかったので、料理店で働きながら書き描いたクロッキーブックが紹介されていました。何と、一年間で100ページになっていたそうです。フランス料理は食材、温度・時間による化学反応であることを身を以って知った上で、京料理(おばんざい)に戻られたそうです。ごく日常的な「料理」が魔法でも錬金術でもなく作り出され、どの国の人にも笑顔をもたらしている事実を様々な国での料理体験を通じて覚えられたとのこと。吉田裕子さんは、日々、特別な食材に頼ることなく万人がおいしいと感じる「核」の部分を知っている料理人のお一人であると確信できます。同時代にめぐり合うことができて幸せだと言えます。


豊橋カレーうどん http://www.honokuni.or.jp/toyohashi/info/000015.html
天然文庫     http://bccks.jp/
吉田屋料理店   http://www.kyoto-yoshidaya.jp/

2010.9.20


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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