「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「岩牡蠣から蔵書の話になりました」

 清八でございます。ごぶさたしました。

 浜名湖の牡蠣は、三月末でシーズンオフになっていますが、拙宅では、まだ生牡蠣を食しております。私も奥様も無類の牡蠣好きで、もし、浜松市内にオイスターバーがあったら毎週でも生牡蠣を食べていたと思います。この「ちりとてちん」のその100に掲載致しましたが、東京都内の「オイスターバー・ジャンクポット」で食べ放題にチャレンジしたこともありました。日曜日の夜、焼き牡蠣、焼きムール貝、牡蠣めしとスティック野菜が二時間食べ放題で2480円でした。もちろん、別料金で国内の生牡蠣も豊富に用意されていたため、先ずは、浦村産を4個、焼き牡蠣・焼きムール貝は20個ほど、牡蠣めしも二杯いただきました。私共夫婦は浜松っ子ではありません。新居町(湖西市になってしまいましたが)で生まれ育っておりますので、子供の頃から自分で殻牡蠣をむいて生で食べてきました。当然、牡蠣料理の中で一番おいしいのは生牡蠣だと今でも信じております。残念ながら浜名湖産を食べられないので、日本全国産を食べているわけです。浜松市内の居酒屋さんで、生牡蠣・酢牡蠣・キムチ牡蠣などをメニューから外されるようになって久しいのですが、居酒屋さんでの酒の肴として、おいしかったですよね。5年前にボルドーのシャトー巡りに参加させていただいた時には、ガロンヌ川岸の朝市で、生牡蠣と朝シャンを堪能できました。朝シャンは、「朝からシャンパン」のことです。さて、この生食ですが、Wikipediaによりますと、日本では、欧米の食文化が入ってきた明治時代からで、例外的に古代ローマ時代から生食が好まれたためか、欧米では昔から養殖も行われ、ワインと共に愛好された食材の一つであったようです。

 

画像①

 そのシーズンでも無いのに、今から書くと叱られるかもしれませんが、鰻が高騰した頃から、「牡蠣カバ丼」が考案され牡蠣シーズンには浜松・浜名湖周辺で展開されますね。個人的な思いですが、従来からメニューにあった牡蠣丼でかまいませんので、廉価版をメニューに戻していただけないでしょうか。牡蠣フライ丼、牡蠣天の卵とじ丼、牡蠣天丼などなど。お叱りついでに…、ある新聞では鰻(画像①天然鰻)の絶滅種指定に対して、いろいろな観点から特集を組まれていて、興味深く読ませていただきました。こんなご意見がありましたな。「大量養殖技術によって、鰻が大衆食材になってしまったため、安価に食べ過ぎて需要と供給のバランスが釣り合わなくなってきた。また、高級食材に戻すことも鰻食文化を守るために必要ではないのか。」鰻供給側、専門店側のご事情も理解できますが、頭(半助)、ひれ、尻尾の各部位まで食材として活用して、蒲焼以外の鰻料理を展開することも必要なのではないでしょうか。鰻の街「はままつ」で、どうして居酒屋の一品料理に加えられていないのでしょうか。私は、戸籍年齢60歳になっていますが、40年前から不思議に思っていたんですよ。

 ところで、8月9日着のクール宅急便で、長崎県九十九島の岩牡蠣2キロを購入できたのです。1個200グラム以上(画像②)のため7個でしたが、ビネガーとスィートチリで(画像③)堪能致しました。岩牡蠣は夏が旬のため夏牡蠣とも言われますが、冬が旬の真牡蠣も品種改良の結果、夏でも生食用として養殖が可能になっているのだそうです。厚岸とか釧路町の先鳳趾が有名です。次の機会には、食してみたいと準備をしております。

画像②
画像③


画像④

 さて、10年前の、その25で、私の愛読書は「暮しの手帖」ですと書きました。書斎(単なる本箱ですが)には1978年2月からのバックナンバー(画像④)が揃えてあります。当時の大阪ロイヤルホテルの家庭料理のレシピと吉兆ご主人のエッセイによって、誌上の疑似体験ですが、たくさん勉強させていただきました。料理に関する愛読書はもうひとつあります。86年から93年にかけて農文協から出版された「日本の食生活全集・全50巻」です。この本は、大正から昭和初期の日本全国の家庭料理を現地のおばあちゃん達に聞き書きする形で、レシピと和食文化をまとめられた日本料理の集大成でした。この全50巻で全国都道府県の現地の郷土料理を誌上体験させていただきました。当時も今も、料理研究家とか今で言うフードディレクター、フードコーディネーター、フードクリエーターに進む気はありませんでした。全くの好奇心でした。たぶん一生涯の趣味と道楽になってしまうだろう、落語を聴いたり自身で演じたり、映画を観たりしていることと同じ感覚です。

 その本箱の蔵書ですが、とうとう8千冊を超えてしまいましたので、新しく本箱を購入、その組立と整理整頓に追われていた夏休みとなりました。8千冊と言っても、15歳からの45年間ですから、購入は年間180冊未満でした。それも大半は、ネット書店以前は、浜松市内の古本屋さん、ネット以降は全国の古本屋さんで、大人買いをして集めた本でした。レコードもCDもDVDも大半は、古レコード屋さんでの大人買いです。料理関係は、約400冊に過ぎません。落語・演芸・寄席関係も3000冊です。同年齢の同じような趣味人に伺うと、いつの間にか、粗大ごみとして処分されていたり、ブックオフに売られてしまったりと切ない話を聞きます。今後は、増え続けないでしょうが、保管できるスペースを確保できる環境にいることに感謝して本日の独り言を締めさせていただきます。ありがとうござました。
※落語・演芸関係の書籍、レコード、オープンリール、カセットテープの保管にお困りで、廃棄処分をされそうになっている方は、ぜひ、ご一報ください。大切に保管させていただきますし、デジタル化も可能です。

2014.8.19


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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