「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「ぼやき漫談…その1」

 清八でございます。

  お正月のテレビ番組で、若手のお笑いタレントさんたちが各テレビ局共通 のバラエティ番組で朝から晩まで、同じネタで時間つなぎをするようになって、それが不自然にも思えなくなってしまったと感じているのは私だけでしょうか。数年前から東京の番組でも漫才さんが出演者の殆どになってしまったのですが、関西では落語より漫才が主流でしたから、ずっとそうでした。ディープな内容になりますが、漫才にもジャンルがありまして、楽器や音楽を取り入れた音曲漫才と会話だけのしゃべくり漫才、体力勝負のどつき漫才やスポーツ漫才、ものまね漫才…と、いろいろあります。しゃべくり漫才の中でもネタによって夫婦ネタ、恋人ネタ、しゃれネタ、下ネタ、パロディネタなど様々なのですが、ぼやき漫才というジャンルがありました。人生経験豊富な方は、まだ覚えておられると思いますが、人生幸朗・生恵幸子というぼやき漫才、例えば、谷村新司の昴の歌詞をネタにして、「目をとじて、何も見えず…見えるかい、見えたら化けもんやないか」とぼやいて、「責任者出てこい」「お父ちゃん、そんな事言うてほんまに出てきたらどないすんねん」「ごめんちゃい」こんな落ちで終わっていた漫才です。
いつもいつも、グルメに関係ない、こんな仕込みが長くてごめんちゃい。

 本題に入ります。かつて「料理の鉄人」というグルメ番組があり、現在「どっちの料理ショー」がありますね。正月明けの放送でテレビに向かって思わず、突っ込んだのですよ.。 「最高級の米沢牛をコンビーフにしてカレーもんじゃ焼きの食材に使いなや」「何で、お好み焼きが2500円もすんのや」「料理の鉄人」も今から思い出すと、鉄人が交代・交代して終了に近づいてくると当日のテーマ食材とは関係なく、キャビアとフォアグラを使いまくっていましたよね。当時のフードプロデューサーと鉄人スタッフが決定して、審査員が評価していたんだから、ぼやかいでも、いちゃもん言わんでもええやないかと、お叱りを受けると思います。何でも、功罪という社会への影響がありますよね。料理人もお客も今まで味わったり、想定できなかった素材・調理法に気付いて、より豊かな食生活へと変化できたきっかけとなれば、結構でした。もちろん、一部の方は、その方向に向かわれたんでしょうが、残りの一部の方はどうだったのでしょうか。適切な調理法を理解しないで、珍しい食材にのみ着目して提供してしまって失敗されたお店もあったのではないでしょうか。ファーストフードからスローフードへという呼びかけがありましたね。どうなったのでしょうか。拒否はされなかったり、変化は少しずつ続いているとは思いますが、ファーストフードの食材や輸入食材に対して関心を持たれる人は増えたのでしょうか。国内の問題だけではなく世界的な問題に進展していくと思いますが、世界中に食材をエサか大量生産の使い捨て商品のように定義している食品業者たちが現実に存在していて、商売を続けている事実を知って、自分と自分たちの家族を守るよう食品の情報を活用しましょうよ。子供の頃から食べ続けているけど問題は無いとか、昔の方が衛生が悪かったけど病気にならなかった。というご意見があります。当然、今の方がきれいで衛生的にシステム化されています。しかし、人工的な素材や大量 生産のための化学的方法は次々に進んでいます。今回の再SARS、アメリカBSEや鳥インフルエンザ問題をきっかけに子供の頃の食材や地域の食材をもっと知っておこうと気持ちを新たにしております。

 「ちょっと、おっちゃん」「なに」「今日は、えらい難しい固い話になってるけど、あんたは厚生労働大臣か。こんな事勝手に言うてて、怒られたらどないすんの」「言うたるがな」 「どない」「ごめんちゃい」

2004.1.27


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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