「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「ちょっと前の話題やったんですが…」

 清八でございます。
年が改まって一月での中国冷凍食品騒動、今年も「偽」から始まってしまいそうですな。もっと目出度いテーマを用意していたんですが、毎日のインターネットニュース(中国本土のです)を覗いていて、思い出した事がありますので,急遽、テーマを差し替えます。
昨年12月30日でした。お正月の神棚の準備をしていたんです。ちょっと手が空いた時にテレビをつけると、「ごはんカップ2007」の決勝大会をNHKで放映していたのですよ。

ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、このイベントは全国の高校生たちによる料理コンテストなのですが、そのルールといい,手段といい、目的といい、「う〜ん」と唸って画面に釘付けになってしまったのです。先ず、「ファーム(農産物をつくっている高校生)」系のチームと「キッチン(調理に関心をもっている高校生)」系のチームがお互いにホームページを作って内容を全国にアピールします。お互いにインターネット上で意気投合したら、ユニットを結成して、ファーム系が作った素材でキッチン系が料理を考えます。ファーム系3人・キッチン系3人、計6人のユニットになります。インターネット上での結成なので、ファーム系が東京、キッチン系が四国の高校という組み合わせも有り得るわけなんです。予選はホームページ上で展開され、決勝大会は東京で実際にユニット全員が集まって調理するというコンテストなんです.当然、決勝大会は時間に制限があり、生の食材から調理するという統一ルールがあります。

 今年のテーマは、「世界に誇る!新ふるさとごはん」。審査の視点が、テーマにある「世界に誇る!」という考え方が深いか、「新」という新しさが表現できているか、「ふるさと」への考え方が深いか。さらにそうした考え方が「いちおしのお米・農産物、メニュー・調理方法」に活かされているか等。「お米・農産物」(おもにファーム系の活動)については情熱・アイディア・発見、また、「ごはん料理」(おもにキッチン系の活動)については、お米と農産物の魅力を引き出しているか、工夫があるか、調理技術・味・できばえなどを評価。と、ありました。何という魅力的なルール、審査基準なのかと,関心も得心もしてしまいました。

番組が進むにつれて実態がわかってきたのですが、自分たちで稲作をし、牛や鶏を育て、味噌や醤油をつくり、調理方法は家庭科の先生、プロの料理人に習い、とにかく自分たちで半年がかりで準備しての決勝大会だったのです。鶏のさばき方まで実際にやってみたそうです。

お米も「もち米」から「雑穀米」まで炊いて味を確かめてから、そのご飯に合わせた惣菜を考えていったんだそうです。

最優秀賞は、愛媛県立上浮穴高校と兵庫県立社高校のユニットでしたが、メニューのみ書いておきます。

「久万高原清流米(フクヒカリ)を使った、ふるさと・清流呉飯」
「久万大豆を使った、高原の惠み・久万豆腐」
「兵庫の黒豆と栗を使った、ほっこりとれたて栗坊」
「久万高原清流米の上新粉を使った、秋野菜の豆乳グラタン」
「栄養満点 新呉汁」

※当然、お米も大豆も黒豆も上新粉も豆腐も生徒たち全員で作られたそうです。
このソルトに掲載されているお店の調理人さんたちによる「三ツ星会」では、早くから「地産地消」の実現のため、定例的に取り組まれておられます。ありがとうございます。「地産地消」は、料理の材料が制限されるとか、 三大都市圏では不可能だとするご意見もありますが、今回の高校生のメッセージを冷静に受け止めてみて下さい。

2008.2.4


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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