「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「映画の中の和食レストラン2」

 清八でございます。
先日(4月2日)、浜松市内では多分上映されないと思われる映画「かもめ食堂」を豊橋で観てきました。この映画は、フィンランドの首都、ヘルシンキの街角にひっそりと開店した日本食堂「かもめ食堂」のオーナーシェフである、サチエ(小林聡美)と、お手伝いとして加わるミドリ(片桐はいり)、そしてマサコ(もたいまさこ)という日本人女性三人と、現地フィンランド人との日常を淡々と描いている作品です。監督は荻上直子。原作は群ようこです。

 夏のある日、ヘルシンキの街角に「かもめ食堂」という小さな食堂がオープンしました。 サチエは純朴で心豊かなヘルシンキの人々に日本のおにぎりを食べてもらいたいと、日々店を開けますが、興味本位 に覗く人はいても、お客さんは誰も来ません。ところが、ついに初めてのお客さんがやってきます。日本かぶれで日本のアニメが大好きな青年トンミ。トンミに 「ガッチャマン」の歌の歌詞を教えてくれと頼まれますが、出だしの歌詞で止まってしまいます。この青年は以降、来店第一号の特典として、コーヒー代がタダになります。其の日の夕方、書店で難しい顔をして「ムーミン谷の夏まつり」を読んでいるミドリを見かけ、「ガッチャマン」の歌詞を尋ねると、怪訝な顔をしながらもスラスラっと三番まで書いてくれました。

  お礼を言うサチエにミドリは、フィンランドに来るようになった理由を話し始めます。目を つぶって世界地図を指差したら、フィンランドだったというミドリの話に何かを感じたのか、自分の家に泊まるようすすめます。やがて、ミドリは「かもめ食堂」を手伝うようになります。サチエとミドリ、そしてトンミの三人だけの日々が続いて、少しずつお客さんがやってくるようになります。そんな中、またひとり訳ありげな日本人マサコが現れて…。こんな調子で、ヘルシンキの市場やマーケット、港・船といった生活ゾーンを舞台に描かれていく作品でした。本当にスカンジナビアの暖かい光と森からのさわやかな空気が漂ってくるような作品でした。個人的な評価としては、昨年の作品でありながら「三丁目の夕日」をはるかに凌駕してしまうような映画だと思います。映画ファンの一員としては、正に、これが映画の本道という製作・編集をしていました。スタンディングオベージョンの作品です。浜松市内どころか、静岡県内で上映されない事に怒りすら覚えます。

 さて、この「かもめ食堂」のメニューです。

おにぎり(梅・鮭・おかか)
鮭の網焼き
豚のショウガ焼き
ポテトサラダ
トマトサラダ
とんかつ
スモークサーモンの和風サラダ
サーモンの刺身
肉じゃが
なすの揚げ煮
鶏の唐揚げ
鮭の南蛮漬け
パプリカのきんぴら
卵焼き
青菜のおひたし(日替り)
胡麻和え(日替り)
コーヒー
シナモンロール

 ヘルシンキでなくっても世界中で通用する料理だと、私は思います。久しぶりに感動して、興奮したので、今回は映画ネタにしました。まだ、十日間位は上映してくれると思いますので、ぜひ、ぜひ、遠出してみて下さい。

2006.4.4


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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