「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「ディープな沖縄、その3」

 清八でございます。

  昨年に引き続いて、このゴールデンウィークを利用して、沖縄の離島に行ってきました。今回は沖縄本島那覇から南西へ約40kmの洋上に浮かぶ離島・座間味村の慶留間島に二泊滞在してきました。この慶留間島は村の総人口1076人のうち85人が暮らしている島で面積は1.22平方キロメートル、ペンションと民宿は各一軒ずつあるのですが、今回、お世話になったのは民宿に一泊、慶留間島幼小中校の教員住宅に一泊させていただきました。同じ敷地内に幼稚園・小学校・中学校が併設されており、園児・生徒の総数が26名、複式授業をされている教員さんが16名赴任されており、そのうちの一軒に宿泊させていただきました。この幼小中校は一年前に新築されたため、教員、小学生・中学生一人一台のパソコンが設置されており、おそらく全国一IT化が進んでいると感じました。新小学一年生から中学三年生まで全員が生徒会委員として、何らかの係りを任されていてたいへんきれいで整理整頓されていました。校舎から歩いて一分で自然のプールが広がっており、夏になると授業と授業の間に、海に入ってシャワーを浴びる事が日常とのことでした。複式授業ですから、当然、上級生が下級生の学習アドバイスもするし、学校全体がホーム状態となっています。それどころか、入学式・卒業式・学芸会・運動会すべてが島全体での行事として行われるため、まさに子供は村社会全体が育てていました。

 今回もグルメとは関係無いマクラで申し訳ないのですが、予備知識として覚えておいて下さい。一泊目の民宿の夕食は、島魚の刺身やおでん(テビチが入っています)、コンビーフハッシュ、もずくの味噌汁といった内容でした。翌朝は塩焼き鮭とポーク卵、豆腐の味噌汁、お昼は周囲にまったく食堂が無いため、黒糖わらび餅付きの島カレーを出していただきました。事前のインターネット情報によれば、ここのご主人はお酒好きで毎晩のようにお客と一緒に飲んで、三線を弾きながら夜が更けていくといった様子だったので期待していたのですが、アルコール飲料の在庫は無く、どうしても飲みたければ歩いて30分の隣の集落まで行きなさい、というリアクションでした。後から判ったのですが、長年の不摂生がたたってドクターストップとなり、お客用にアルコール飲料を置いておくと、つい飲んでしまうので置かないようにしたという事でした。

 いわゆるリゾート観光地ではないため、観光客用の食材を本島から取り寄せて豪華料理を提供する事はできません。しかし、リピーターにとっては世界で一番素晴らしいかもしれない海に囲まれて日常の食生活を楽しむ、これが最高の「粋」かも知れません。(無理やり「粋」に結びつけました)では、この続きは後日とさせていただきます。

2004.5.6


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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