「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「こんなん、有りですか。関西では」

 清八でございます。

 三回も好き勝手な事を書かせていただきましたので、お礼に、こんなネタはいかがでしょうか。
全国紙を購読されている方、業界の方は、すでにご存知だと思いますが、10月7日、大阪ミナミの大阪球場跡に「なんばパークス」の第一期分がオープンしました。すでに体験されている方には目をつむっていただくとして、私の知っている範囲のプレゼンテーションをします。

 元南海ホークスの本拠地だった大阪難波の大阪球場跡地、15年前に球団が売却されてから構想された施設なのですが、100万・の敷地内に何と、ファッションやインテリアからレストランまで105店舗を配列したショッピングモールへと生まれ変わったというわけです。全国紙の報道内容は、こんなんでした。

 「地上150mのオフィスビルPARKS・TOWERは西の六本木ヒルズ?」「大阪 ヌードルシティは大阪らしい発想?」関東系の全国紙は殆どこのように取り上げていました。 関西地元の報道は、こんなんです。

 先ず、「緑ありき」で、屋上公園・庭園の発想があり、隣接して超高層ビルを建てた。という展開です。段丘上に広がる回遊式の公園の敷地は1階から8階までで1万平方メートル、235 種40000株を植栽してあります。地元ではNYにセントラルパーク、ロンドンにハイドパーク、そしてなんばに「パークスガーデン」と言うてます。この大都会の真ん中に大きな公園「緑」を創ろうという発想は、大仰に言えば、ヒートアイランド現象の緩和や断熱効果による空調負荷の低減など地球温暖化の抑制に展開されているんだそうです。一つの試みとして導入したのが、パークスガーデンの9階に貸し菜園を設けたという事です。一区画6×7平方メートルのスペースを27区画、月3000円のレンタル料で一年契約という設定です。募集開始日に即完売というオープン状況だったそうです。

 「大阪ヌードルシティ」はナムコの企画集団「チームナンジャ」とご当地麺研究家・はんつ遠藤氏との共同プロデュースによる麺ミュージアムです。テーマメニューが「ご当地麺」だけに、秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどん、新潟の新潟イタリアン、山口の瓦そば、名古屋のカレーうどん、長野のローメン、静岡の富士宮焼きそば、など全国から11店舗のご当地麺を集めたフードテーマパークです。

 この段丘を利用しての空間づくりは、JR京都駅や伊勢丹のエスカレーターの発想にも影響されていると思います。第二期事業としては、シネマコンプレックスを隣接地に建てると言うてますので、あと数年後には店舗数も増え、単なる商業施設の塊に変化していくかもしれませんので、ぜひ、早めにご見学・ご体験願います。JR京都駅の時もそうだったのですが、浜松及び静岡県内で、こうした関西系の箱物や商業施設をご紹介しても、それは関西だから、とか、変わった事が好きだから…、で会話が止まってしまいました。そうでしょうか。検討や企画の段階では、大いに変わった発想からスタートすべきなのではないでしょうか。くわしくは、関西系の情報誌又はホームページを見ていただければおわかりになると思いますので、ご興味のある方は、ぜひどうぞ。

 これも、もう時効になっているはずですので、書きますね。今のアクト・シティを建設する前に再開発委員会(正式名称は忘れました)が開催されていました。初期のメンバーには木下恵介監督も参加されていました。その監督のプレゼンテーションは、駅前に森を創り、その森をウォーキングで抜けるとイベント・ホールが現れるという発想でした。先ず、「緑」ありきでした。当然、委員からは外され、議事録からも削除されたという結末でしたとさ。

2003.10.14


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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