「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「人に教えたくない店、その1…続き」

 清八でございます。
このコラムの51回目でご紹介させていただきました、高山市久々野の「坂本酒店」に行ってきました。もう二十年以上のお付き合いになるのですが、拙宅で年三回ほど企画・実施しております「わいわいワイン会」のワインを購入しているお店なんです。

 下呂市から高山市方面へ約1時間走行し、アルコピアスキー場交差点を右折すると、正面にアルザス地方の建物があります。大きな看板を付けていないので、初めての方は通り過ぎてしまい、お店に電話を掛けて再確認するといった場所にあります。

 どうしてこのような建物なのに酒店なのか?それは、今年の4月14日にリニューアルオープンされたからなのです。その理由として、店長自ら選んだワインやベルギービール、そして肴としてのチーズをテイスティングできるルーム、「わいわいワイン会」の常設会場(写真1)を自前で創ってしまったのです。リニューアルのご連絡は4月以前にいただいていたのですが、遅ればせながらお祝いに伺ったというわけです。

 今回伺ったのは、もう一つの理由がありました。それは、9月22日(金)から24日(日)にベルギー・ビールの「レフ・ブラウンの生ビール」(写真2)を中部地方で初めて販売されたからなんです。このビールは、5月の連休に四度目のベルギー・ツアーをした際、ロンドン・ヒースロー空港内とブリュッセル市内で飲んでいたので期待していたのです。実は、8月のお盆休みの期間、「ヒューガルテンホワイトの生ビール」を中部地方で初めて販売されたのですが、都合がつきませんでした。今回、伺ってみてわかったのですが、テイスティングルームの収容数は14名、昼は喫茶、夜はベルギーのビール・カフェのような雰囲気になります。店内にあるワインやベルギービールは販売価格そのままで飲めます。しかも、ベルギービールは専用グラス、ワインはショットツィーゼルとか使っていました。ただし、日本のビール(アサヒとか、キリンとか)を持ち込んで飲むことはできません。これは、この店のルールです。もし、日本のビールを持ち込まれる場合は、持込料1万円とか言っています。くれぐれもご用心願います。

 前回も書きましたが、私はこの店長のポリシーに賛同して、長年、通い、お付き合いしてきました。ベルギー・ビールの存在とその魅力を伝えたのは私なのですが、白雪酒造よりも早く個人輸入でベルギービールとビアグラスを仕入れ、高山どころか中部地方での普及を図ってくれているのです。しかも、この4月から専用のグラスで温度管理と泡の状態まで、現地と同様な気遣いを始められたのです。ただただ脱帽です。

 表面上は、ご自分の健康管理を理由にされているのですが(大きな声では言えませんが、日本のビールは死んだ酵母菌が入っているという理由です)、日本のビールは一切飲まない事にしているそうです。居酒屋さんにしてもパブにしてもベルギー・ビールを持ち込み、祝儀不祝儀の席でも持ち込まれるそうです。当然、出入りを拒否される飲食店もありますが、逆に賛同者も増えてきているようです。ここまで体を張って販売促進されているアルコール販売関係者がおられますか。

 浜松市内(と、言うより全国レベルの話ですが)の居酒屋で、メニューに「生あります」と書かれていて注文すると「生発泡酒」という現実が当たり前のようになりつつあります。クレームを言うと、「お客さん、生ですよ。生ビールとは書いてありませんよ」と返され、それじゃ瓶ビールでいいから「生ビール」と注文すると、初めて「うちはビール、置いてません」というお答え。日本国中、間違っていませんか。言うたらいかんのですか。日本国内では本物のビールを飲んでいるのが贅沢で異常なのでしょうか。以前にもこのコラムに書かせていただいたのですが、日本国内のエンドユーザーのどなたが「第二のビール」「第三のビール」の製造をリクエストされたのですか。メーカーの方も含めて、ご存知の方がおられましたら教えて下さいませ。

 くわしくは、次のURLを覗いてみてください。
http://www.waiwai-wine.com/

2006.10.2


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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