「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「老舗の天婦羅屋さんから、ホテルベーカリーの話になりました」

 清八でございます。
これまで、この「ちりとてちん」で「人に教えたくない店」をテーマにして5店舗ほど取り上げさせていただきました。ご興味のある方は、バックナンバーよりその51と60と78をご覧下さいませ。さて、今回のコラムが掲載される頃には、夏休みに入られていると思いますので、近場でご紹介させていただきます。これまで豊橋の駅南地区には車で行くことが多かったため、駅から徒歩○分という飲食店は素通りをしてきたようです。先月、ネットで見つけてさっそくランチに伺ったのが、何と駅南から徒歩5分(豊橋市花田一番町28)という老舗の天婦羅屋「天雅(てんまさ)」さん(写真①)です。
昭和45年創業ということなので、小学生の頃から豊橋へは遊びに連れて行ってもらっていたのに、どうしてこれまで全くご縁が無かったのか不思議です。まさにネットの力ですね。今回は、日曜日でランチメニューが無く、初めてなので、天婦羅御前「梅」の2625円と生ビールを頼みました。いくら駅から徒歩5分の距離でも33度の炎天下でしたから。このコースは、口取・刺身・天婦羅(魚介3品・野菜3品)・ご飯・味噌汁・デザートという定食です。ネタは当然、三河湾でとれる魚介と地元の野菜(写真②③)でした。ごま油のきれが良く、あっさりしていて、おまかせの天婦羅コースを頼んでも胸焼けしないと思いました。天つゆと宮古の雪塩を使い分けての天婦羅は贅沢なひとときでした。ありがとうございました。

   
写真①   写真②   写真③

ところで、今年の6月10日までは二代目さんが「天婦羅会席」をメインにされていたそうなのですが、ご本人が東京店出店のため上京、再び初代の大将(写真④)が「天婦羅屋」として、仕切られるようになったということでした。二代目さんの料理を味わっていなかったため、申し訳ないのですが、私の個人的な思いとしては、これでもかの会席料理よりは、「天丼」「天婦羅定食」の方が入りやすいと思いました。二回目は、夜、おまかせ天婦羅で地酒を楽しもうと機会を狙っております。そうそう、肝心なことを書き忘れるところでした。このお店は、カウンターもお座敷も厨房も本当にきれいなのです。「ちりとてちん」のその13では「飲食業は清掃業」と書かせていただいたのですが、今でも飲食店で使い込まれた厨房や設備、食器類ががぴかぴかにされていないのは間違っていると思っています。

   
写真④   写真⑤   写真⑥

 さて、次は駅の北側に移動です。電車で訪れた時に必ず立ち寄って、テイクアウトするお店があるんです。駅北口から徒歩3分の場所にある日光金谷ホテルベーカリー・豊橋店です。(写真⑤)平成元年3月にオープン、関東圏以外では唯一の店舗です。三河は喫茶店・モーニングの文化が多く残っている地区ですが、ここのランチもホテルランチの雰囲気でまったりできるんです。もう十年以上のお気に入りのパンは、筒型ブレッド(写真⑥)で、チーズ、シナモン、大納言の三種類があるのですが、土日では午前中に売り切れてしまうようです。
 豊橋地区には、このサイトで紹介されている名店も多数あり、名シェフがいらっしゃいますが、豊橋もまだまだ隠れた老舗、名店がたくさんありますので、「教えたくない」けど、少しずつ「教えたくない店」に加えますね。お楽しみに。


天雅 http://ten-masa.com/ 

金谷ホテルベーカリー豊橋店 http://www.kanayahotelbakery.co.jp/

 

2012.8.5


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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