「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「故・井上ひさし氏から発泡酒の話になりました」

 清八でございます。たいへん、ごぶさたしてしまってすみませんでした。

   11月14~15日、東京へ行ってきました。今回は早めに予約チケットが確保できた、こまつ座の「井上ひさし追悼」公演を新宿・紀伊国屋サザンシアターで観る目的でした。実は、私は井上ひさし氏とその作品の大ファンで、昭和48年からの出版物は殆ど初版で購入し読んできたのです。今回は群読劇「水の手紙」と朗読劇「少年口伝隊1945」の初演でした。世界中の水の異常な現象の群読は、地球環境を非常に身近な存在としてのメッセージでした。少年口伝隊は原子爆弾が広島の上空で炸裂してからの物語。運良く生き延びた三人の少年が中国新聞社の新聞を口伝しながら大人たちの身勝手な論理とこの世界の矛盾に気がつき行動していくストーリーでした。もうお忘れだと思いますが、この日は横浜APECの開催日で新幹線の車内は警察官が常駐しておりました。本会議で議決された抽象論よりは、これらの演劇のテーマの方がAPECにふさわしいとすら理解できました。さて、開演は2時、せっかくなので遠州地区では食べられない料理を食べてきました。ランチは、ラムラグループが展開している韓国料理レストランの居酒屋バージョン「KAN-TEJI-YA 韓豚屋」の新宿サザンテラス店に入りました。韓国の居酒屋をそのまま持ち込んでリーズナブルにしたこのお店では10月から「スンドゥブ 純豆腐」12種類(辛さは4倍まで)が通常のランチメニューに加わって、お昼から宴会が楽しめる空間となっていました。

 夜は、千代田区丸の内3丁目の国際ビル地下一階の「オイスターバー・ジャンクポット」で牡蠣食べ放題にチャレンジしました。このお店は、都内に9店舗を展開しているのですが、 立地条件からか、この国際店では毎週日曜日と祭日は「牡蠣を腹いっぱい食べる日」となり、 焼き牡蠣、焼きムール貝、牡蠣めし、ステック野菜を2時間食べ放題で2480円となるのです。もちろん別料金で国内の生牡蠣も豊富に用意されているため、先ずは、浦村産を4個 いただき、焼き牡蠣、焼きムール貝は20個程、牡蠣めしも二杯いただきました。私共夫婦は浜松っ子ではありません。新居町(湖西市になってしまいましたが)で生まれ育っておりますので、子供の頃から自分で牡蠣をむいて生で食べてきました。当然、牡蠣料理の中で一番おいしいのが生牡蠣だと今でも信じております。残念ながら浜名湖産を食べられないので、 日本全国産を食べているわけです。浜松市内の居酒屋で、生牡蠣・酢牡蠣・キムチ牡蠣をメニューから外されるようになって、もうずいぶんの年月なのですが、居酒屋での酒の肴として、おいしかったですね。
写真①
ところで、今回の東京ツアーは観劇だけではありませんで、有楽町駅前にオープンした「だしCAFE」を見学することも目的の一つでした。味の素さんが、東京交通会館二階に10月オープンした、日本初のだしカフェです(写真①)。昆布・煮干・鰹節から取った出しの味噌汁かお吸い物(写真②)が無料で提供されているのですが、午後3時までは男子禁制のため5時に入ることができました。デモンストレーターさんに伺うと、「出し」を取るという行為が無くなって、すべて味の素になってしまったことの心配から無償で「出し」の取り方を教えるスペースとしてオープンしたのだそうです。実は、「いっ木」さんのブログに掲載されていたのですが、8月下旬に礼文島に行かれていました。お店で伺ったのですが、味の素さんがスポンサーで「親子昆布探検隊」に「出し」料理人として同行されていました。どうして、味の素さんがと思ったのですが、このカフェがオープンされた時に繋がりました。料亭のご主人や板前さんを確保 して各お店の「出しレシピ」を入手されていたのですね。このお店では定期的に、そのレシピでの「出し教室」を展開していくそうです。

写真②
配られているリーフレットには、「だしのことを知らない若い女性が増えていると言われています。また料理もあまりしなくなっている傾向があります。日本の食文化の未来を担う若い女性たちに日本の誇るだしのおいしさを気付いてもらいたい…。そんな思いで、気軽にだしを味わえる『だしcafe』をオープンしました。」とありました。このソルトドットコムの愛読者の方は、「そんな当たり前のこと」とお思いでしょうが、いろんな意味で現状は深刻な 状況になっているのではないでしょうか。(「若い女性」の問題では済まされないですね)飛躍すると、農産物関税とかTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)までいってしまいますので、たいへん難しい問題だと思います。

 翌日は、人形町にある「ジュザブロー館」に10時の開館を待って入館したところ、何と ご本人の辻村寿三郎先生がいらっしゃいました。お話を伺うと、この常設展示館は工房なので外出しない限りはいらっしゃるということでした。

 本日のランチは、2008年12月に銀座マロニエゲートにオープンしていた「シンガポール・シーフード・リパブリック銀座」のランチ・ビュッフェ1500円をいただきました。このお店はシンガポール政府公認で、現地の老舗レストラン「ジャンボ」「パームビーチ」「インターナショナル」の三店が始めて日本で展開したレストランなんです。ランチとはいえ、チリクラブトースト、ラクサヌードル、シンガポール焼きそば、ナシゴレンなどなど、そしてフルーツ、スイーツ、どれも辛くて辛くて、でも、おいしいのですよ。今年の夏の東京では大好評だったそうです。

 テーマを代えますね。以前から、この「ちりとてちん」で書いてきたのですが、居酒屋(特にチェーン店)での「生」メニューは何とかなりまへんのか?発泡酒の樽からピツチャーに 移しての飲み放題、どうも味がビールではないようなので、店長に尋ねると、「お客さん。生ビールとは書いてありません」と言い返され、それでは別注文でビールを頼むと、「うちには、ビールは置いてありません」という事が殆どになってきました。それが何か問題でも?と思われますか。2時間1000円ならともかく2500円の店で、これは無いやろぅと思いませんか。先程の「だしCAFE´」と業種業態は異なりますが、同じ飲食関係として、会計士さんや問屋さんのコスト低減に従うのも程度問題ではなかろうかと心配してしまうのです。


 ※今回のレポートでは、撮影禁止や撮影できる雰囲気ではなかったため、画像がありません。 申し訳ありませんが、HPを覗いてみて下さい。

KAN-TEJI-YA 韓豚屋 http://www.ramla.net/
オイスターバージャックスポット 国際通り店 http://r.gnavi.co.jp/g203614/
だしCafe http://www.dashi-cafe.jp/m/
ジュザブロー館 http://www.jusaburo.net/
シンガポール・シーフード・リパブリック銀座 http://r.gnavi.co.jp/p365305/

2010.11.30


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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