「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「米沢のすき焼きから山形の板そばまで食べてきました」

 清八でございます。昨年末から、ごぶさたしてしまいました。昨年、「山形ふるさと旅行クーポン」を入手しておりましたので、2月13~15日、東北ツアーに出かけてきました。実は、あの「3.11」以来、個人的に東北支援を続けております。私が、湖西市新居町で34年間続けています「本果寺寄席」への予約者に受付で、小さなプレゼントを差し上げております。福島とか山形の駄菓子屋さんから、黒糖のど飴とか、たまり飴を取り寄せてきました。また、「ふるさとクーポン」を利用して、夏に牡蠣とか金華さばなど購入してきました。豊橋や浜松市内の居酒屋さんでも、東北の地酒を積極的に頼むようにしてきました。そして、今回は現地での支援としました。あの阪神・淡路大震災の復興後にも神戸を訪ねておりました。私の独断と偏見の考えなのですが、義援金と共に現地の方達の日常のお仕事に直結する支援も大切な事かと思っております。さて、13日朝6時30分、新居町からJRで浜松へ、新幹線で東京、8時56分の東北新幹線やまびこ129号に乗り換えて福島へ向かいました。鉄旅に詳しい方なら、おわかりかと存じますが、何と新居町~福島の周遊券なのです。(画像①)ちなみに、今回の目的地は、米沢市・山形市・仙台市の三都市でした。車内販売には、JR東日本限定の「ベジデル」(画像②)が用意されていたのですが、さすがに遠慮しました。今回の食の目的の一つが、ランチの米沢牛だったためです。一週間前位からテレビニュースで知っていましたが、米沢駅前(画像③)は殆ど積雪がありませんでした。この土日で開催される「上杉灯篭まつり」の会場である上杉神社も雪不足とか、そのシャトルバス乗り場(画像④)も雪がありませんでした。本日、予約しておいた米沢牛の老舗「登起波」(画像⑤)まで神社から歩いて15分位でした。創業明治27年で山形一の牛肉店です。旅行社には、どうして予約できたのかと驚かれました。もう二度と来れないかもしれないと、ランチで肩ロースすき焼き6千円コース(画像⑦)を頼みました。このすき焼きの割り下には、隠し味として少しお味噌が加えられていて、牛肉特有の臭みを消しているのだそうです。突出しの「牛肉ごぼう」(画像⑥)、米沢牛と牛蒡の時雨煮でした。お店の名前が付けられている純米吟醸酒「登起波」に良くあって、本当に美味しかったです。一階の牛肉店で販売していたので購入してしまいました。コースには、お味噌汁がついていたのですが、この味噌も絶品、仲居さんから教えていただいて、花角味噌醸造の「米みそ・米澤」(画像⑧)もお土産にしました。おいしくいただいてから、腹ごなしに又、歩いて上杉神社に戻り、お隣の置賜文化ホールを見学、シャトルバスで駅に戻りました。駅前では、商店街のテントが張られていて、「お振る舞い」(画像⑨)の真っ最中でした。何と、無料で玉蒟蒻、甘酒、豚汁、生酒が提供されていたのです。ランチのすき焼きの後でしたが、生酒と玉蒟蒻をいただいてしまいました。駅の待合室で時間調整後、奥羽本線で山形駅へ移動しました。何と、この「上杉灯篭まつり」の二日間は米沢市内のホテル・旅館は全館満室のため、山形駅内のメトロポリタン山形に泊まることにしたのです。事前に山形駅周辺の居酒屋さんを探したのですが、土曜日のため予約できず、三軒目の飛び込みで見つけました。駅から徒歩3分の居酒屋「天晴」でした。エビスビールがいつでも298円に誘われて入店しました。馬刺し、活きホッキ貝の刺身、チャンジャ、じゃがいものチーズ焼き、出し巻玉子で焼酎のお湯割り(画像⑩)で温まって、〆は「ひっぱりうどん」(画像⑪)でした。山形では、この「ひっぱりうどん」にこだわっているようで、このお店は、納豆のみでした。鯖缶は一部の店で使っているとの事でした。翌朝、ホテルの朝食は、和と洋の選択でしたが和定食(画像⑫)にしました。何と、味噌汁を鱈汁に代えられました。午前中は、元の山形県庁が博物館になっていて「文翔館」(画像⑬)の見学です。この施設は、山形県生涯学習文化財団の運営なのですが、入館無料です。常設展示館には、明治維新後の薩長政府による東北に対する扱いと、それに対抗された山形県民の歴史が冷静に詳しく展示されていて、山形及び東北の文化レベルの高さとプライドがひしひしと伝わってきました。ちょうど、山形大学人文学部による「ナスカの地上絵」展(画像⑭)のオープニングで、セレモニー(画像⑮)に同席してしまいました。ちょうどお昼に駅に戻り、駅ビル内で、山形そばの「三津屋」で、板そば(画像⑯)と天ぷら盛り合わせをいただきました。このお店は、創業80年、黒くて太い、いわゆる田舎蕎麦ではなく、東京蕎麦です。ただ、いろいろなつけ汁が楽しめるように薬味として、玉子・おろし・納豆・山菜・海苔・とろろ・なめこおろしが別に用意されていました。これなら、全国からの観光客に人気があるのも理解できました。昭和42年頃から今でも、深大寺・出雲・信州・戸隠……と、日本中の蕎麦を食べ歩いて「蕎麦」と「つゆ」のバランスを研究されているとのことでした。たいへん失礼ですが、浜松市内のお蕎麦屋さんは、ここまで追求されていますか。
 以上、東北噺Part1でございました。

画像① 画像② 画像③
画像④ 画像⑤ 画像⑥
画像⑦ 画像⑧ 画像⑨
画像⑩ 画像⑪ 画像⑫
画像⑬ 画像⑭ 画像⑮
画像⑯

登起波 http://www.yonezawabeef.co.jp

文翔館 http://www.gakushubunka.jp

三津屋 http://www.soba328.com

2016.2.29 清八

 


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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