「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「こんなビールが飲めました」

 清八でございます。

 4月にエビスビールのサイトで、「超長期熟成ビール」の有償モニター募集があり、さっそく申し込んだのですが、申し込みが多すぎて30分で中止、結局申し込みが4月26日まで延長され抽選という事になりました。幸いにも抽選に当たり、6月に入ってそのビールが届きましたので、さっそく試飲してみました。

 第一印象は、「これはまぎれもなくベルギービールと同じ」「国産で、ここまで出来るじゃないか」と思いました。普通のビールは通常氷点下以下(マイナス一度前後)の温度で、一ヶ月程度熟成するのですが、この超熟成は二ヶ月熟成し、6パーセントというアルコール濃度にしてありました。色はやや赤みのかかった濃色タイプでした。たいそうな表現になりますが、このビールは私が今まで飲んだ国産の大手メーカービールの中でトップだと思いました。この有償モニターの条件として書き込んだアンケートには、こう現しました。「テレビのCMで、エビスを特別なビールとか、ちょっと贅沢なビールとかキャッチコピーにしているが、もう止めて欲しい」と。発泡酒やまがい物のビールと比較すれば特別なビールかもしれないけれど、もう皆、気づいているんでしょう。誰が、ビールの原材料に米やとうもろこしやじゃがいもやさつまいもを使って下さいと頼んだのでしょうか。米を使っているから日本人好みなんでしょうか。製造業のお仕事をされている方は充分おわかりだと思いますが、まさにコストダウンというメーカー側の都合なのですよ。税金が高いから発泡酒を開発した。これも本末転倒ではなかったのではないのですか。ビールの税金を下げさせる動きをすべきだと思います。政治的な話になってゴメンナサイですが、アルコールの税金が何に使われてきたのか、知っておいて損は無いと思います。

 昨年、このコラムをお引き受けした時に真っ先に書かせていただいたのが、私の大好きなベルギー・ビールの紹介でした。ベルギーの首都ブリュッセルにはEUの本部があるため、ニュース番組に取り上げられる機会が多く、日本でもお馴染みになってきましたが、元々皇族どおしが親しいお付き合いをされているためベルギーの方々は親日家です。現在の旅行ガイドブックには「世界一の地ビール国」と紹介されています。ざっと400種類の地ビールがあって、ビア・パブの裏で生ビールを製造している程です。日本と同じ普通のビールがピルスと呼ばれ、もともとはチェコのビールでした。小麦と大麦を二度発酵させたビールがグース、サクランボを漬け込んだチェリー・ビール、そして全国の修道院で造られてきたのがトラピスト・ビールで、それぞれアルコール度数は、何と3%から12% まで揃っているのです。平均気温が低く、晴天の日が少ないためか日本のようには冷蔵庫で冷やして飲んではいません。個人的にはベルギー・ビールを飲むようになってから日本のビールもあまり冷やさないようになりました。ギンギンに冷やしてしまうと、どのメーカーのどの種類でも一緒になってしまうし、肴に合わないと思いますね。最近、国産のビールでも「酵母が生きている」ビールを発売していますが、それなら、ずっと長い間、酵母が生きていなかったという裏返しですよね。余計な事なんですが、日本の「米やさつまいもやとうもろこしやじゃがいも」で造られているビールは、ビール法のあるEUでは、ビールとしては販売できません。雑種扱いとなりますので、スーパー等でのお買い物時は「雑種コーナー」で日本のビールを買ってください。

 浜松市内でも4、5種類のベルギー・ビールが入手可能ですから、ぜひ一度飲んでみて下さい。そして、貴方のご感想をお聞かせ下さい。

2004.6.21


34年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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