「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

 

「2022年、コロナ自粛中のエトセトラを報告?します3月篇」

 

 清八でございます。「まん延防止再延長!」解除されましたが、お隣の愛知県は「厳重警戒レベル」そこで、毎月、「食」に関する書籍・漫画・DVDなど、主に中古品を探しては買い求め、読んだり、観たりして在宅学習しております。

それでは、3月分を報告させていただきます

 

■椎名誠著「アイスランド絶景と幸福の国へ」
小学館文庫(2021.11.10発行)中古本

2014年に旅された「北の国瞥見記」。アイスランドは、「世界幸福度ランキング」では常に上位にランキングしていて、椎名氏は「北の厳しい小さな幸せの島国」の現実をレポートしてくれています。北極圏の一部なんだけど、首都のレイキャベクは北緯64度8分、冬でも東京都内とかわらないそうで、真夏は20度前後、決して「極寒」ではないようである。23~28頁の「感動的なスモークサーモン」、トランジットのコペンハーゲン空港内での4時間、生ビールとスモークサーモンでの宴をしてしまった為に、ビジネスクラスの機内食が食べられなかった、という一篇でした。実は、私と奥様は、2005年5月のゴールデンウィークにデンマークとスウェーデン旅行を経験しておりました。この時のレポートは、No.43~46の「ちりとてちん」に書かせていただいております。目的は、当時の消費税25%の生活を経験しつつ、洋上の風力発電装置を見る為でした。現地の日本人ガイドからは、「まだ春にもなっていなくて観光シーズンでもないのに、どうして、この国まで来たの?と言われました。当時は、こんなもんだったんだろうと記憶しております。チボリ公園内のデンマーク料理レストランに入ったのですが、デンマーク語のメニューを解読出来ず、何とかビールとサーモン・グリルを注文出来、食する事が出来ました。ランチ「スモーガスボード」のカフェに入ったら、何と「わさびビーンズ・サーモン」というメニューがあり試食しました。ケイパーの代わりに、わさびビーンズを使った一皿でした。(画像①)

 

■山口恵以子著「あなたとオムライス」
ハルキ文庫(2020.7.18発行)中古本

「食堂のおばちゃん」シリーズの第8巻。東京都・佃にある、昼は定食屋、夜は居酒屋となる「はじめ食堂」。仲良い姑の一子と嫁の二三が切り盛りしているからか、常連客の笑いが絶えない。第二篇が、「牡蠣よ、さらば」。三月の日替わり定食のメニューが「牡蠣フライ」、登場人物たちの会話です。
「三原さん、一度伺いたかったんですけど、牡蠣フライってフランス料理なんですか?」「日本料理です。正確に言えば洋食ですが、所謂洋食は日本人が発明した日本料理ですからね。確かトンカツを発明した銀座の煉瓦亭の初代が、揚げ物に合う素材をあれこれ試して、牡蠣フライを発明したと聞きました」「あら、それじゃ、外国には牡蠣フライはないんですか?」「フランス料理にはないはずです。生牡蠣は有名だし、ソテーしたり、グラタンのように生クリームやチーズをかけて焼いた料理はありますが、フライはありません。
毎年毎年、確実に牡蠣フライ、牡蠣天ぷらを満足満足して食べられる地域に生まれ、暮らしていける幸せを感じました。実は、気仙沼市の「ふるさと納税」に寄付、5月以降に「生牡蠣」が送られてくるようになっております。楽しみです。(画像①)


(画像①アイスランド絶景と幸福の国へ)

 

■岡田民雄著「イタリア軒物語」
新潟日報事業社(1974.6.5発行)中古本

もう40年以上前から、浜松市内で古書店や中古レコード店訪問を続けております。ここ6年程は、馴染みの中古レコード店内の書籍在庫が多くなったため、この一店舗内でレコードもCDもDVDも、書籍も購入するようになりました。そのお店で見つけたのが、この一冊でした。大成建設さんが昭和49年6月26日に起工式を挙げられた時に関係者に配布された一冊でした。書籍の中央に、大成建設さんの文書が挟まっておりましたので、本物だと思います。
この「イタリア軒」とは、明治14年、新潟市内に建てられた、日本最古のレストランテ「リストランテ・ディ・ミオラ」でした。
元イタリア軒調理部長の荒木十三夫さんの思い出が掲載されていました。「戦前、西洋料理店で世界一大きいのは東京会館、日本で一番大きいのはイタリア軒だ、といわれたものです。ホテルは大きいのがたくさんありましたが、専門料理店ではこれほどの規模のものはありませんでした。」
昭和49年の新築工事の請負金は、約38億円、地下二階地上十二階、延べ面積約4千坪、レストラン、会議場、結婚式場、宴会場、105室、収容力179名のホテル部門
という計画が書かれておりました。(画像②)

 


(画像②イタリア軒物語 )

 

■「図書3」
岩波書店(2022.3.1発行)新刊本

岩波書店の「新刊案内」なんですが、2~7頁に矢野誠一氏の「柳家小三治とその周辺(上)が掲載されていました。6頁に、1968年の10月か11月、関山和夫先生の「安楽庵策伝」出版記念会に集まった、永六輔、江國滋、小沢昭一、永井啓夫、柳家さん八で二つ目だった入船亭扇橋、それに私の六人で六本木の喫茶店でお茶した時、小沢昭一が「せっかくこうして集まったんだから、このメンバーで月に一度くらいめしでも喰おうよ」と提案したのに、「めしだけってもなんですから、俳句会でも始めませんか」と六人のうちただひとり俳句に嗜みのあった柳家さん八が応じた。かくして翌69年1月5日、新宿の寿司屋銀八の二階座敷で、六本木の六人に、桂米朝、大西信行、三田純一、柳家さん治を加えた十人で第一回の句会を開き、「東京やなぎ句会」が発足している、とありました。この柳家さん治が後の人間国宝柳家小三治となるのです。(画像③)

 

■「波」
新潮社(2022.3.27発行)新刊本

新潮社の「新刊案内」なんですが、2~5頁は阿川佐和子氏の「やっぱり残るは食欲」第54回「耳よりなパン」のお話でした。サンドイッチのパンの耳は無いほうがおいしいが、フレンチトーストは耳があったほうがおいしい、から始まります。阿川氏の調査によれば、食パンの周囲の茶色い部分を「耳」と呼ぶのはどうやら日本人だけらしい。英語ではクラフト、すなわち「かたい皮」と呼ぶようであるし、フランスでも英語同様「皮」という意味のクルットゥと言う言葉で表現する。実際、バゲットの外側部分を「耳」とは言いがたい。と、ありました。
これは私のウンチクなんですが、「パン・ド・ミー」という食パンがありますね。この「ミー」は、パンの内側の白い部分を指します。「白い部分の多いパン」という意味になっています。(画像③)

 


(画像③図書・波)

 

■映画「あしやのきゅうしょく」
2022年3月4日公開

3月8日、ユナイテッドシネマ豊橋で、朝9時上映回、観客は8人でした。芦屋市の市政80周年記念の事業として制作された、ご当地映画なんですが、芦屋市では、給食開始当初より「暖かいものは温かく、冷たいものは冷たく」作りたてを味わってもらえる自校式給食に加え、各校に一人専属で配置された栄養士によるオリジナルメニューを展開する「芦屋式」と言われる給食行政を展開しているのです。主役の栄養士は、松田るか、校長先生が桂文珍、精肉店店主が赤井英和、前任の栄養士に秋野暢子など、ぜいたくな役者づかいで、一年間の給食活動と子供たちの成長を描いていました。劇中に登場する給食メニュー、アレルギーや肉食文化の違いを十分に配慮した、「豆腐のキーマカレー」「スコッチエッグ」「オムライス」「ハワイアンサラダ」などなど、本当に「食育」が市民の「絆」を深めていく、という理想ともいえる内容の作品でした。今更なんですが、「食べることは生きること」。異論・反論・オブジェクションはあるでしょうが、「学校給食」って、外注・業者委託ではない選択もありましたよね。(画像④)

 


(画像④あしやのきゅうしょく)

 

■「暮しの手帖17号」
暮しの手帖社(2022.3.25発行)新刊本

今号の特集の一つは、藤原奈緒さんによる「うれしいおかずの素」。素材にかけたり、和えたりするだけで、おいしい一品になる、おかずの素を紹介してくれました。「納豆肉みそ」からは、麻婆豆腐、チャーハン、オムレツ、ビビンバ、トマトパスタに展開できます。「ワカメのマリネ」からは、ワカメとシラスのおじや、ワカメと竹輪の玉子炒め、若竹煮に展開できます。「玉ねぎと梅のさっと煮」からは、牛丼、カレー、みそラーメン、春巻き、茶わん蒸しポタージュに展開できます。
104頁の「暮らしのヒント集」から、紹介させて下さい。「生活が変わり、友人と疎遠になってしまっても、気に病まないようにしましょう。それぞれに時間を重ねて、また付き合える時期が訪れると信じて。」二年以上の「コロナ禍?」、二年ぶりの入学式とか見ると、まさに、そうですね。(画像⑤)

 


(画像⑤暮しの手帖い)

 

 さて、本年1月27日からの「まん延防止重点措置」が3月21日に解除となりましたので、3月27日の第92回本果寺寄席「第七回桂伸衛門の会」は、開催させていただきました。ご予約開始時は「まん延防止」中だったので、動きは遅かったのですが、解除後に続々と、ご予約が続き、当日含め55名様に聴いていただけました。(画像⑥)

 


(画像⑥桂伸衛門の会)

 

 後日談となりますが、4月5日の静岡新聞全県版に掲載されました。私が、この新居町で40年間続けております「新居・寄席あつめの会」と私「喜六家清八」を報道していただけたのです。新聞紙面の画像等は掲載出来ません。もし、ご興味がありましたら、「アットエス静岡新聞」サイトで「喜六家清八」と検索して、お読み下さい。

アットエス静岡新聞

静岡人インタビュー「この人」山口識行さん
寺での寄席を約40年にわたり企画する

 

2022.4.10 清八



38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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