「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「わいわいワイン会からパイプのけむりになりました」

 清八でございます。たいへんごぶさたでござりました。
今年の大型連休は、どのように過ごされましたでしょうか。私は、恒例の拙宅での「わいわいワイン会」を4月29日に開催することができました。今回は、連休中ということでコスパの良いワイン6種類を選びました。(画像①)メインは、珍しいポルトガル・ドウロ渓谷の葡萄でした。この「2009カステロ・ダルバ・レセルヴァ・ドウロ・ティント」は、痩せた粘板岩の土壌で大切に育てられた葡萄がワインづくりの過程でも大切にされ、たいへんエレガントなワインとなっています。 懐石料理や精進料理にも合いそうで、正に日本人好みだと思いました。さて、肴ですが、前回の落語会の打ち上げで大好評だった、クリエート浜松南側の味喜屋肉店のサラミソーセージ、特製一口サイズの鶏唐揚げサルサソース添え(画像②)、いろいろな具材を使ったアヒージョ(うずらの卵・魚肉ソーセージ・タコ・エリンギ)、アンチョビポテト(画像③)、キャロットサラダ(画像④)、げその唐揚げ(画像⑤)、インゲンとトマトと生ハムのサラダ(画像⑥)、茹でアスパラガスとチーズ(画像⑦)、こごみの黒ゴマ和え、チーズ盛り合わせ(ブリー・ゴーダ・チェダー・ペコリーノロマーノ)、ドイツパンの盛り合わせとたくさんたくさんの肴になってしまいました。

画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤
画像⑥
画像⑦

翌30日は仕事でしたが、5月1日から3日は、久しぶりに長野県へ行ってきました。それも25年前までは、毎年のようにスキーで通っていた岩岳のロッジに連泊できることになったのです。友人の友人が売りに出されていたロッジを購入、別荘として使っているとの情報に甘えて宿泊をお願いしたのです。場所は、岩岳ゴンドラ駅のすぐ下でシーズンには歩いて数分の所に銭湯もあるのです。初日はアクセスの途中で「安曇野スイス村」というドライブインに立ち寄りました。ちょうど12時だったのでランチにしたのですが、飛び込んだのが「銀座ライオン安曇野スイス村店」でした。メニューサンプルにあった、「ブーブー丼」(画像⑧)と「信州サーモン重」(画像⑨)を頼んでしまったのです。豚肉は、SPF豚「はくばアルプスポーク」を使ったJAあずみのの開発丼で、チャーシューと焼肉が丼からはみ出してのっていました。リンゴと玉ねぎのソースも豚肉によくあって「地産地消」商品の成功例だと思います。そうそう、SPFの説明を書きますね。浜松三ツ星会会員以外の読者にはわかりにくいですからね。「Specific Pathogen Free」の略で「無菌豚」とも訳されています。実際は、帝王切開で誕生した無菌状態の子豚を種豚として繁殖させるため、豚の健康に悪影響を与える指定された特定の病気にかからない豚という長いご説明でご理解いただけたでしょうか。また、信州サーモンとは、ニジマスとブラウントラウトの交配により作られた新種でニジマスより身が厚く、ご飯にあったきめの細かさで人気商品となっていました。3日は小谷村で、4日は白馬村で、5日は大町市で「第34回塩の道まつり」でした。中世以前、糸魚川から松本まで塩や麻など海と陸を往復した千国街道(画像⑩)を三日間で歩こうという町興しのイベント(画像⑪)です。前日の2日にはすべて準備が整えられていましたので、小谷村役場に駐車させていただき、約7キロ、栂池高原バス停付近(画像⑫)まで約2時間30分で踏破しました。ちなみに、標準タイムは3時間10分となっておりました。道中、親切な村人たちに、「ここから難所だよ」と三回は教えられたでしょうか。駐車した小谷村役場までは村営バスで戻りました。3日から5日は、各日とも約4千人の参加者があり、昔の装束・野良着・かぶりものでの参加が多いとのことですので、ご興味がありましたら体験してみては、いかがでしょうか。

画像⑧
画像⑨
画像⑩
画像⑪

宿泊先のロッジは営業ではありませんので、プライバシーを考慮して割愛させていただきますね。帰宅日の3日は、鬼無里経由で何と4年ぶりに戸隠の「パイプのけむり」(画像⑬)へ立ち寄りました。この「ちりとてちん」のバナーにつなげてあります、長野市戸隠越水ケ原の森の中にある喫茶店です。オーナーご夫妻より今年が30周年というご連絡があったので、ワインを持参してのお祝いを伝えに伺ったのです。開店時間早々に伺ったので、他のお客様はまだ一人も来ていないとのこと。久しぶりのつもる話をしながら周辺の散策ガイドまでしていただけました。実は、今年から連休期間中と夏休み期間は臨時駐車場を設営、シャトルバスで往復されるようになったとのことで、なかなかこのお店までドライブできる人は少ないそうです。さて、今回のランチは「みずなら」というセットメニューにしました。開店以来のスパイシーカレー(画像⑭)、ケーキ、シャーベット、小皿、コーヒー又は紅茶のコースです。何と30年前に大好評だったキャロットケーキ(画像⑮)を復活させてくれていたのです。以前、3月にクロスカントリースキーで雪に埋もれた植物園内を歩き、やっとのことでたどり着いた、この店で飲んだビールやワインのおいしかったことを思い出しました。。

画像⑫
画像⑬
画像⑭
画像⑮

次は、雪の中で静かに迎えているシーズンに行きたいと願い、帰途につきました。連休後半以降、は次回にレポートさせていただきます。また、読んでくださいね。


塩の道 http://shionomichi-matsuri.com/
パイプのけむり http://www.pipe-k.sakura.ne.jp/

2013.5.27


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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