「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「わいわいワイン会」

 清八でございます。

 前回より「別冊ちりとてちん」を加えさせて頂きました。個人情報で申し訳ございませんでした。拙宅で「わいわいワイン会」というホーム・パーティを開催するようになって足掛け17年になります。きっかけは、当時、浜松市内の酒屋さんやデパ地下にドイツワインが販売されていなかったのですが、(当時の私の行動範囲内ですが)友人の紹介で名古屋のワイン商社さんからドイツワインを購入できる事になり、当時の友人たちと開催したのが発端でした。この時、知り合った酒屋さんが、何と飛騨・久々野町の町で一軒の酒屋さんでした。現地でのワインの試飲会に誘われ、伺ったところ何と地酒専門の酒屋さんの跡取り息子さんがワインに興味を持ち、しかもドイツワインを普及させるために営業時間外に有志を集めては試飲会を始めたとの事でした。ある時は民宿の一室で、ある時はゲレンデの頂上にある別 荘で、ある時は、総檜造りの新築の一軒屋というように、いろいろとシチュエーションを考えてのイベントでした。そのうちに高山市内での「ねるとんパーティ」にワインを取り入れる計画をたてたのです。当時としては新しい発想であったようで、女性の参加者が急増したそうです。この友人から直接ドイツワインを教えていただいたのですが、私がベルギービールの存在を紹介した事により、今では、岐阜県内一番の在庫量を誇っています。

こうして、ドイツワインの分類も何も知らなかった私だったのですが、いろいろと勉強させていただきました。ターフェルワインからカビネット、シュペートレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼまで三年間で約100種類を飲んだでしょうか。学生時代は不真面 目にドイツ語を勉強していた私でしたが、ワインのラベルを読んだり、レストランのメニューを理解したいが為に、不純な動機で、再度ドイツ語を勉強したものでした。当時は、酒の肴にもこだわっていて、ドイツ・ワインにはドイツ料理と意気込んで、ザワークラフト、ポテト・チャンプ、ソーセージ、ライ麦パン、ドイツケーキなど取り揃えました。回が進むにつれて、タイ料理(鯛ではありません)、パエリア、中華料理、鰻、ちらし寿司、オイルフォンデュ、キノコの炭火焼、ベトナム料理、ネパール料理など、様々な料理・肴との組み合わせを試してきました。こうした料理や肴が落語会の打ち上げ時にも役に立っています。現在の「わいわいワイン会」は「沖縄料理」やアジア料理に傾向が移ってきました。ワインもドイツワインのみではなく、フランス、イタリア、スペイン、とかなり領域を広げています。

今回(11月15日)の「わいわいワイン会」では、庄内の「芋煮鍋」をメインに長野・戸隠村「パイプのけむり」のベーコン、鷲津駅南の新駒寿司の「ちらし寿司」を肴に準備しました。ワインは5種類用意したのですが、スペインの「2002マルケス・デ・グリニョン・ドゥリウス・ティント」とイタリアの「2000アリアーニコ・コンタド」が合いました。

メリット・デメリットは、それぞれあるのですが、自宅で開催することによりいろいろな国のワインと様々な国の料理を組み合わせる事ができ、しかもレストラン等の三分の一以下で味わうことができますので、これまでのお客様には楽しんでいただけていると思っています。もちろん、私と奥様が一番楽しんでいるのですが。

2003.12.2


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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