「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「飲んだ後に…」

 清八でございます。

 会社人間の方は殆ど経験がおありになると思いますが、飲んだ後に、小腹が空いたのでラーメン屋にでも寄って帰宅…、それが元で朝ごはんが食べられなかったり、気持ち悪かったり、十人中十人、覚えがあると思います。例えば、屋台でも立ち食いの店でもいいから、夜遅くまで営業される、そば屋さん・うどん屋さんはないものでしょうか(コンビニにはありますけどね)。豊橋の飲み屋さん街には遅くまでやってはるうどん屋さんがあったり、屋台の店があるんです。

 1月に青春18切符を利用して、京都へ行き、金曜日夜の居酒屋体験をしてきました。

 この青春18切符利用シーズンには交通費を浮かして、よく散財に出かけます。京都というと高価な懐石料理とか豆腐料理というイメージがおありになると思いますが、決してそんなことはございません。私の経験範囲では、おそらくは国内で一番早く新しい業態のお店が出来ているというイメージなんです。例えば、浜松市内にも数店ありますが、七輪(関西では、「かんてき」言います)でお客さん自身が魚介類や野菜を焼いて飲食する居酒屋、京都の町家を改造して、7〜8年前から営業してました。それから、ビールはエビスの生しか用意してないというこだわりも店も早くからありました。ここ数年のブームは、あの丸い「ちゃぶだい」を囲んでの居酒屋(当然、お座敷ですが)です。昭和を知らない世代に受けてます。丸い「ちゃぶだい」を囲んでの合コンも流行ってますし、鍋を囲んでの会社宴会でも女性社員が嫌がらずに参加されるそうです。

 話を戻します。この時に夜11時過ぎに立ち寄れたのが、木屋町三条下る(市営駐車場北) にある「河道屋銀華」(かわみちやぎんが)という、お蕎麦屋さんでした。このお店は、1月1日以外は定休日はなく、毎日深夜まで営業されている関東風そばつゆの店です。先斗町の近くですから深夜まで人通りが多い場所柄、「飲む前に…」「飲んだ後に…」というご常連客が多いというわけです。

 もり蕎麦・ざる蕎麦が小・並・大・特盛の四種類用意されているのにも納得できました。そばつゆは、かなり濃いめなので、関東系の方も全く大丈夫だと思います。出張の折にでも経験してみて下さい。この「河道屋銀華」の本家「晦庵河道屋」(みそかあんかわみちや)も又の機会にご紹介したいと思うてます。

2003.4.18


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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