「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「南三陸の鉄旅 その壱」

 10月13日、14日、15日と、気仙沼、盛岡、一ノ関と廻ってきました。震災や津波で被害にあわれた地域の復興状況をこの目で見て、ほんの少しのお手伝いとして、ほんの少し、現地でお金を使ってきました。

 13日朝7時29分、新居町駅を出発、東京経由で東北新幹線に乗り換え、一ノ関駅へ12時10分に到着しました。さっそく、椀子ビール(画像①)と駅弁を購入できました。南三陸といえば、うに弁当なのですが、「ひふみ弁当」と「はらこめし」にしました。一関・斎藤松月堂さんの「ひふみ弁当」(画像②-1,2)は明治26年から一ノ関構内で販売されている老舗で、この弁当は門崎熟成牛肉をハンバーグ、炙り焼き、すじ煮込みの三種類を詰め込んでありました。どうして「ひふみ」と名付けられたのかは画像をよ~く見てくださいね。「はらこめし」は、日本レストランエンタプライズさんの調製の「宮城海の輝き~紅鮭はらこめし」(画像③-1,2)で仙台駅がメインでした。銀河ビールさんから昨年2月に発売されていた椀子麦酒は大麦・小麦の麦芽100%、ドイツのケルシュビールでなかなかのお味でした。残念ながら限定期間のため販売終了なのだそうです。

 12時45分、一ノ関駅発の大船渡線に乗車、お弁当とビールをいただいて車窓を眺めているうちに気仙沼駅(画像④)に到着、14時09分でした。宿泊先のホテルパールシティ気仙沼は、駅前徒歩2分でチェックインできたのですが、民間の路線バスも市内循環バスも二時間に一本の時間帯、今日の目的である「海の市/シャークミュージアム」(画像⑤)までは、約3キロ、街中から海岸沿いを歩く事にしました。バス路線道路は土盛りと再舗装のため殆ど砂利道でした。ところどころに復興ビル(画像⑥)が建てられ共同店舗が営業されていましたが、取り付け道路も歩道にあたる部分も未舗装でした。

 さて、シャークミュージアムの壁面には、「東日本大震災 津波浸水深ここまで」(画像⑦)標示がありました。この地域が海抜2メートルの標示から殆どの平屋の家屋は水没したとイメージさせてくれました。二階に、鮫の展示館があり、その中で3.11の気仙沼への津波被害のショートムービーが流されていました。私は、当時、会社の食堂内のテレビで見ていたのですが、当時の事を思い出して、感慨深いものがありました。駅までのバス停はすぐ近くにあったのですが、40分待ちだったので気仙沼港(画像⑧)に沿って歩いてホテルに戻り、ちょうど17時30分着でした。

 買い物した荷物を部屋に置いて、駅へ。17時50分発のBRT(バス高速輸送システム)(画像⑨)に乗車、不動の沢という駅に向かいました。乗車時間は7分でしたが、もうあたりは真っ暗になっていて、東西南北がわからない状態になっていました。18時に予約してあった「和醸酒一杯屋 梟」(画像⑩)に電話して場所を教えていただき、何とかたどり着きました。2010年3月に現在の場所に移転したところ、翌年に大震災、海抜7メートルで最小限の被害ですんだものの食材の仕入れルートは断絶。馴染みのお客も避難所に、という状況で、地元の居酒屋として日常を取り戻されていました。全く初めての店でしたが、メニューから生ビール、「わさびトマト」(画像⑪)「ばくらい(赤ホヤの塩辛)」(画像⑫)「かつおタタキ」(画像⑬)「酢牡蠣」(画像⑭)を頼みました。「わさびトマト」は、わさびドレッシングですが、刻みわさびが乗っていてアクセントになっています。「かつおタタキ」ですが、このお店では醤油ではなく塩で、という事で食しましたが、おいしかったです。かつおは、子どもの頃から食べてきましたが、水揚げ量日本一の気仙沼の調理法に脱帽でした。

 ビールの後は、地酒です。利き酒三種セットで秋田の「秀よし」の本醸造、純米酒、吟醸酒でした。ホヤが好きだと伝えたところ、夏にとれた「ホヤの味噌漬け」(画像⑮)を出してくれました。くわず嫌いの方には、磯の香が和らいで旨みが凝縮されているようでした。お酒は、やはり気仙沼の「水鳥記」と秋田の「雪の芽舎」、すっきりとやさしい味わいでした。さらに、肴の追加で、「月見つくね」(画像⑯)、「小悪魔の手羽先焼き」(画像⑰)、「蕎麦屋のだし巻卵」(画像⑱)です。「小悪魔…」は、アメリカの鶏料理バッファローチキンウイングを日本人向けにアレンジ、食べやすくしてありました。締めは、味噌焼きおにぎりをいただいて、BRTで気仙沼駅に戻りました。このお店のご主人のフェイスブックを読んだら、一か月前に厨房のチーフが肉料理の勉強をしたいと辞められたそうです。それで、HPで確認しておいた揚げ物、焼き物、肉料理のメニューが減っていた訳がわかりました。それでも、次から次へと地元のリピーターさんたちが来客されてきたので、大満足の居酒屋さんでした。

 あっ、書き忘れでした。奥様との二人旅なので、全部二人分です。

 

画像① 画像②-1 画像②-2
     
画像③-1 画像③-2 画像④
     
画像⑤ 画像⑥ 画像⑦
     
画像⑧ 画像⑨ 画像⑩
     
画像⑪ 画像⑫ 画像⑬
     
画像⑭ 画像⑮ 画像⑯
     
 
画像⑰ 画像⑱  

 

気仙沼・海の市 http://www.uminoichi.com

和醸酒一杯屋 梟 http://www.ippaiya.com

2018.10.23 清八



37年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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