「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

 

 

 

「2021年、コロナ自粛中のエトセトラを報告?します 4月篇」

 

 清八でございます。ご無沙汰しております。新年度になっても「外出自粛!」相変わらず、「食」に関する書籍・漫画・DVDなど、主に中古品を探しては買い求め、読んだり、観たりして学習しております。

 それでは、4月を報告させていただきます。

 

「マタンゴ」(1998.12.23 発売)中古LD
ご存じない方に説明致します。LDとは「レーザーディスク」の略です。直径30cmのディスクに両面で最大2時間の映像を記録できる媒体です。1980年から95年にかけて映画やライブコンサートなどのソフトが一作品5,000円から1万円で商品化されました。再生するプレイヤーは15〜25万円位、高嶺の花でした。それが現在、リサイクル店では、プレイヤーが15,000円、そしてLD一作品200から1,000 円で古レコード店やリサイクル店にあるのです。殆んどの作品は、その後DVD化されたのですが、されなかった作品も多く、貴重な映像媒体となっているのです。さて、この映画、絶海の孤島に漂着した七人の男女が、飢えに耐え切れず、口にしてしまった禁断のキノコ、次第に胞子で覆われ、怪物へと変身していく。というSF映画で1963年に公開されました。私は、当時、小学生で学校から、この映画は観に行ってはいけない、と言われた記憶があります。「ゴジラ」「ラドン」は止められなかったのに「何故?」と思っていたのですが、後になってラブシーンがあった為と判りました。全篇通して観たのは、今回が初めてでした。「食」のサイトなのに、この映画を取り上げたのは、劇中で出演者たちが食べるキノコは食紅などで色づけされた新粉細工で、東京・成城凮月堂(ふうげつどう)さんの特注品で、大変好評で撮影の合間に、つまみ食いされていたという記録があったからです。もし、この映画を観る機会がありましたら、むしゃむしゃ食べているシーンを注目してみて下さい。(画像①)

 

 


(画像①マタンゴ)

 

 

「立川志らく著双葉社志らくの食べまくら」(2020.3.22 発行)中古本
志らく師が、「週刊大衆」に連載されたコラムの書籍化本です。食をテーマに、師匠・談志をはじめ大好きな方々との想い出などが書かれていました。P51~56 に、盛岡「和(かず)」のおでんが紹介されていました。盛岡市内の櫻山神社の参道に飲み屋街があって、正に居酒屋という名店が並んでおります。その中の一軒なのですが、私は実際に行ったことはありません。このお店の名物が「おでん」、ツブ貝の出汁が絶品とのことでした。実は、私はこの飲み屋街に二回行ったことがあるのです。「酒をよぶ食卓」という居酒屋さんです。

くわしくは、バックナンバーのNo.160166を読んでみて下さい。

東北の地産地消の食材を使った郷土料理なのですが、スタッフが定期的に全国に食べ歩き、沖縄、京都、関東の料理を取り入れて創作されているのです。おでんは、盛岡ではなく、青森県の八戸の屋台村のおでんが絶品でした。みろく横丁の「マンキ食堂」さんのおでん。何と、出汁のみで醤油を一滴も使っていないおでんでした。東北は魚介類、海草類の出汁がいいですね。

くわしくは、バックナンバーNo.158を読んでみて下さい。

なお、この「マンキ食堂」さん、現在は屋台村からは抜けられて、本店の陸奥湊で営業されているようです。

「安倍夜郎著小学館深夜食堂11」(2013.8.4 発行)中古漫画本
2015年に公開された映画「深夜食堂」の原作漫画なんですが、テレビ版のDVDと同様、中古コミック界でも市場価格は下がらない作品なんです。新宿・花園界隈の路地裏にある、深夜0時から朝7時までの小さな「めしや」で、メニューは「豚汁定食、ビール、酒、焼酎」だけだけど、マスターが作れるものなら何でも作ってくれる「居酒屋」で、マスターと常連客たちのエピソード漫画なんです。今号のメニューは、「レタスチャーハン」「紅しょうがの天ぷら」「わかめとキュウリの酢の物」「ピータン豆腐」「鶏モモ焼きとチューリップ」「かき氷」「豆腐キムチチゲ」「フライドポテト」「カニクリームコロッケ」「長いものソテー」「里いもとイカの煮もの」「たこ焼き」「豚汁」「コーンバター」

ねっ!、ほんとに、何でもつくっているでしょう。(画像②)

 


(画像②食べまくら・深夜食堂)

 

 

「Meets Regional 5月号」(2021.4.1 発行)新刊本
コロナ自粛で、一年半以上、東京・大阪・京都に出かけておりません。5月号の特集は「新世界・西成ワンダーランド!」、今回も期待して、新刊本を購入しました。大阪の新世界・西成の街歩き、食べ歩き、もうずいぶんと前の体験で、殆ど記憶の彼方に行ってましたが、若いころの体験は覚えているもんですなぁ。コピーを拾いますと、「HOT!すぎるスタンド。」「朝8時に満席!焼肉酒場。」「空間にも店名にも、心躍る。」「定食のコスパがえげつない。」「アホほど安いし、個の空間もある。」。串カツ、ホルモン、中華そば、ミックスジュース、コーヒーぜんざい、ヘレカツカレー、キムチ鍋、お好み焼き、もう、行きたい、食べたい、行きたい、食べたいの循環係数状態になってます。それにしても、よくこれだけのお店を取材して、撮影できたものです。スタンディング・オベ―ジョンですよ。(画像③)


(画像③ミーツ)

 

 

「dancyu 5月号」(2021.4.6 発行)新刊本
BSフジで毎週月曜日から金曜日まで19時から放送されている「日本一ふつうで美味しい植野食堂」で取り上げられたお店が紹介されているので、新刊本を購入しました。第一特集は「美味しさとわくわくが待っている!食堂のしあわせ」でした。阿佐ヶ谷「おさかな食堂」の「金目鯛の煮付け定食」1,870円。桜新町「きさらぎ亭」の「トリオ定食B」950円、アジフライ、コロッケ、ハンバーグの盛り合わせなんです。松陰神社前「すみさわ」の「鮭のこうじ味噌漬け焼き定食」1,210円。中目黒「御飯家」の「特製黒豚生姜焼き定食」1,100円。P44~47「もう一品、欲しいときに役立つ小鉢図鑑」には、20の小鉢が紹介されていました。「しらすとわさびのポテサラ」は、購入した晩に、うちの奥様につくってもらい酒の肴にしました。P68~73には、浅草「水口食堂」のメニューから108皿が紹介されていました。東京に行けるようになったら、当然、泊りで食べ歩き、食べ歩き、近い将来に実現させたいものですよ。(画像④)

 


(画像④dancyu)

 

「映画・世界で一番しあわせな食堂」(2021.4.22 浜松市・シネマイーラで鑑賞)
今回はDVDではなく、映画館で観た作品です。フィンランド・イギリス・中国の合作映画なんです。フィンランド北部の小さな村にある食堂にやってきた上海の料理人チェンとその息子。恩人を探しに来たようだが、手掛かりがまったくない。食堂の女主人シルカは、チェンが食堂を手伝う代わりに恩人に協力する条件で宿も提供する。どこかの国のように中国人観光客がたくさん訪れるが、現地の食事は口に合わないらしい。そこで上海料理をメインにしたところ、観光客は倍増するわ、現地の高齢者ファミリーとも親しくなって……、というストーリー展開の映画でした。フィンランドの自然は絵になるし、異文化を認め合う精神をうまく取り込んだ国際作品となっていました。もう、再現は無い?かもしれないけど、インバウンドで大量に外国人観光客を取り込んで旅行、観光、宿泊業界が潤う国策を展開した数年前の状況は、まだご記憶されていると思います。今から、この映画を観て「参考に」とも言えませんが、「医食同源」の話は参考になるのではないでしょうか。(画像⑤)


(画像⑤世界で一番しあわせな食堂)

 

 

「映画 けったいな町医者」(2021.4.27 浜松市・シネマイーラで鑑賞)
この映画もDVDではなく、映画館で観た作品です。尼崎で在宅医療に取り組む町医者と看護士と患者さん・ご家族のドキュメント映画なんです。またまた、「食」サイトに関係ない話ではないのです。御存知な方は御存知、御存知でない方は御存知でない、町医者の長尾和宏先生です。最後まで自宅で過ごしたい、痛くない死に方をしたい。そんな患者さん達に伝えているのが、次の三か条でした。「生きることは、食べること」「生きることは、笑うこと」「生きることは、歩くこと」。終末に無理に薬での治療はせず、最後に本人がしたいこと、「酒」が飲みたければ飲ませてもよい。「口」から食べたければ食べてもよい。もちろん、患者さんの状態を確認しながらですが。「笑い」が副交感神経に働いてストレスが減って脳の働きが正常化し、「認知」レベルが下がり、歩行困難が改善される。こんな事例も患者さんのご理解で紹介されていました。「食」と「笑」に関わっている一人としては、非常に参考になる作品でした。(画像⑥)


(画像⑥けったいな町医者)

 

2021.5.8 清八



37年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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