2018.04.26
古い写真集
フラスカティに移り住んだころ偶然町はずれのpiazzaで
古本屋が店を出していました。

当時研修費としてお店からお給料をいただいていました。
(40万lira・約5万円ほど)ホテルレストランだったので、
コックコートや下着以外の身の回りのクリーニングは
やってくれましたし、仕事の日は賄いがあったので、
毎朝BARでのカプチーノ代。休日の食費。車とスクーター
の維持費が一か月の必要経費。病気、けがはしない。
夏はLevi`sのTシャツ3枚セットを1パック。ポロシャツ一枚。
で伸びるまで着倒してやり過ごし。ジーパンはLevi's
一本破れるまで履きたおす。ジャケットを持っていなかった
のでレストランの高級店には冬は行かない。

で生活をなんとかやりくりして、手元に残ったお金で
自分に投資をする。

@ワイン
Aイタリアの料理書
B観光を含むレストランの食べ歩き

とは言え、限られた収入のなかの限られた残金なのでほんとに
頭を使って取捨選択をしてきました。ワインにしても普段は
フラスカティの地酒…ただこれも日本では飲めないものなので、
節約と言うよりもここに住む限りは地元の人とおんなじ物
を飲む。少しでも彼らの食生活に近いところにいる。と思って
お昼・夜の賄。午後近所のOSTERIAでフラスカターノ
(フラスカティ弁)を実地の地元のおやじさんと地酒を酌み
交わしながら語学勉強も兼ねての週二三回の酒場通い。
仕事を終えて自宅で晩酌と。都合一日1ℓ×365日=365ℓ!
そうでもしないと短い研修期間で地元に溶け込むことはできない
と考えていました。その合間に有名何処の高級ワインを奮発して
購入して勉強していました。

料理書もA TAVOLA”と言う月刊誌なまだしも、綺麗な装丁で
料理写真の多いハードカバーの書籍は当時でも5000円近く
していたので何度もローマの書店に通い吟味に吟味を重ね
数か月に一冊購入。

食べ歩きにしても一人ではレストランに行っても味気ないし
そんなにしょっちゅうは行けないので、ここぞと決めた
店があると、近郊で修業している日本人の友人と休日を
調整してほんとにたまに、満を持して勉強に行く。
せっかくなのでワインも一流のものをチョイス。

お金は全然なかったけれど、どうせないんだから中途半端
に残して帰っても仕方ないし、こんなチャンスは今だけなので
その持っているお金の中で目いっぱいのことを自分に詰め
込んで、吸収して帰ろうと。それだけでイタリアの5年間が
ありました。


今は当時思った通りで、なかなかイタリアには帰れませんが、
今思い返してみても結構それなりに引き出しに詰めて帰って
これたんじゃあななかったかと思います。若いころには
気付かなかったことも多かったですが、時間を経て思い出の
引き出しを開けてみるとあれやこれやと記憶が甦ってきます。

こうして当時買った古い本をいま改めて眺めたりするとその頃
のことを思い出しますし。

あの頃やってきたことは間違ってなかったんじゃあなないと。
今になってつくづく思います。
長々と書いてきましたが、この古い写真集。1930年から50年
までの間にANTONIO SEMERANOと言う名前。MARINO ei 
Castelli Romani”という写真集です。いまから32年前に
購入時点で古本して扱われていて、今から80年ほど前の
この地の風俗を記録した古い写真集です。




2018.04.26

2018.04.26

2018.04.12
pizza da taglia
これを5月の料理講習会でやります。


結構自信作!いい感じに仕上がりました。
pizzaの思い出。


お店を始めたころは、イタリア料理ブームとは言えまだまだ
パスタとピザ!という方も普通にいらっしゃって、「やって
ません。」と伝えると「なんでイタリアンなのにピザもないの。」
「・・・」

自分が過ごした`85年ころのイタリアは、何人かの今でこそ知れ
渡っているPIZZAIORO(ピッツァ職人)を目指し、ピッツアを
習いたいと渡ってきても当時はなかなか習えるような環境
ではありませんでした。それはイタリア国内でも仕事の少ない
南イタリア出身のピッツァ職人が全国に職を求めて技術を磨いて
PIZZERIA に雇われているというイタリアのピッツァ職人の
環境の中に、無給で。もしくはお小遣い程度の給料で勤勉に
働く日本人研修生は彼らにとっては脅威のなにものでも
なかったはずで、その壁に立ちふさがれて、ピッツァを習えず
に帰国した友人が何人も居ました。


そのハードルを乗り越え`90年過ぎ頃から東京でもイタリア帰り
のピッツァ職人が活躍し始め、今日の日本のピッツァの繁栄に
貢献し、礎となったパイオニアの存在がいました。



それとは別に、当時レストランの賄でピッツァイオロ
経験者のLucianoが皆に乞われて賄で作くってくれました。
そのおかげで、家庭的な仕立てのピッツァを何度も
食べることが出来ました。


それにもう一つの流れがあります。PIZZA DA TAGLIA と言う
切り売りのピッツァ屋さんがローマにはあり、朝から深夜まで
(一般的なピッツェリァは夜だけの営業)ちょっと小腹が空いた
時に手軽に購入できます。それにピッツァの生地も全く違います。


当時のイタリア(ローマ界隈)のピッツァのありよう・位置づけ
は、日本でいうと鍋”ラーメン”や焼肉”だと考えて
いただくとイメージは近いように思います。

@RISTORANTE PIZZERIAとなっているお店でもピッツァを提供
するのは夜のみ。

A田舎の家には庭に簡易ピザ釜が設置してある家は多いようです。
ちょっとした集まりや週末はピッツァを焼く習慣があるようです。

BPizza da taglia《切り売りのピザ専門店》小さな間口で
テーブルはなく、イートインにしても立ち食い。通常テイクアウト
のみ。朝から場所によってはけっこう深夜までの営業のお店も
ありました。ちょっと小腹が空いたときに立ち寄って量り売り
で買えるので、言ってみればスナック的な手軽なフードとして
定着していました。


でこれはBのイメージて試作してみたところ、バッチリの仕上
がり。それもすべて身近な食材で構成できました。


二人でこの試作を賄いで食べたのですが、ほんとにイタリアの
街角の風景がふっと見えるようでした。


めっちゃ自信作。


これ今度の料理講習会に掛けます。お楽しみに。
お腹空かしてきてください!


  これより先のページはありません

このページのトップ | トップページ | お店紹介




月別アーカイブ
2018年
2018年 8月
2018年 7月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2018年 1月

2017年
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年 9月
2017年 8月
2017年 7月
2017年 6月
2017年 5月

2015年
2015年11月
2015年10月
2015年 9月
2015年 8月
2015年 7月
2015年 6月
2015年 5月
2015年 3月
2015年 2月
2015年 1月

2014年
2014年12月
2014年 8月
2014年 7月
2014年 6月
2014年 5月
2014年 4月
2014年 3月
2014年 2月
2014年 1月

2013年
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 6月
2013年 5月
2013年 4月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月

2012年
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年 9月
2012年 8月
2012年 7月
2012年 6月
2012年 5月
2012年 4月
2012年 3月
2012年 2月
2012年 1月

2011年
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 9月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 4月
2011年 3月
2011年 2月
2011年 1月

2010年
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年 9月
2010年 8月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 5月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月

2009年
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年 9月
2009年 8月
2009年 7月
2009年 6月
2009年 5月
2009年 4月
2009年 3月
2009年 2月
2009年 1月

2008年
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年 9月
2008年 8月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 3月
2008年 2月
2008年 1月

2007年
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月

2006年
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月
2006年 7月
2006年 6月
2006年 5月
2006年 4月
2006年 3月
2006年 2月
2006年 1月

2005年
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年 9月
2005年 8月
2005年 7月