| 2009.07.05 |
| 潮騒 |
昨年の秋ごろにうちの奥さんのセレクトで借りてきたDVDで偶然鑑賞した 【メゾン・ド・ヒミコ】 犬童一心監督・主演オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯他
PS,その他脇役(洋ちゃん・ルビイ他)陣がそれぞれいいです。
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メゾン・ド・ヒミコ ― ゲイのための老人ホーム
賑やかで、哀しく、温たかな場所・・・そこで生活を共にしている ゲイの人たち・・・微妙で不思議な関係が芽生えていく。
その情景を表すように淡々と流れていく細野晴臣さんの音楽。
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最近観た映画の中でもキャスティングも含めて心にずーンと沈んで ボディーブローのように効いてくる映像のインパクトを感じた映画です。
そのDVDの特典映像の中に監督と製作スタッフが二人、計三人が 製作中のエピソードを映像に沿って語っているコーナーがあり、 ロケ地の話になりました。設定では神奈川県だったのですが、 実際には御前崎で営業していた(現在閉店・Cafe Welcome Tea)の カフェでロケをしたことを語っていました。
その映画を見て暫らくしてドライブがてら御前崎に行ってみましたが それらしい建物を発見できなかったため、その後調べ直しておきました。
今回静岡市に行く用事があったので、早めに家を出発し少し 寄り道をして御前崎まで足を伸ばすことにしました。 海を見ながらドライブ、そしてロケ地探し再チャレンジです。
150号線、浜岡原子力発電所を通り過ぎて御前崎灯台方面(海岸線通り) に右折し、暫らくすると映画で見たような坂道がありました。 そこを上りきり、進行方向右側にその建物は遠目でもはっきりと 分る様に建っていました。
そしてそれを発見した時、自分でもちょっと興奮しているのが分りました。
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今、これを書くために映画の公式サイトをチェックし、背景にエンドレスで 流れている細野さんの音楽を久しぶりに聴き、それらの音が体の 中に染み込んでいく感覚を味わっています。
この文章を書き始めると、その作用かこの半年間に起きた印象深い 出来事が思い起こされてきました。
その出来事とは、うちの可南子がちっちゃかった頃、隣の杉浦さんと言う ご夫婦(うちの奥さんの両親・爺と同僚で隣同士、家族ぐるみでの友人でした。) 宅に一日中入り浸るくらいに彼女も懐いてました。しかし、それ以外に 特におじさんにはこれといった趣味もなく、娘の成長と共に以前のように 彼女もお宅に伺わなくなっていきました。それと時期を同じくして お二人とも定年後から病気がちになり入退院を繰り返して、この半年の 間に相次いでお二人ともお亡くなりになってしまいました。 それらの半年も空けずに伺ったお葬式で、最後のお別れ、その時に 5歳の娘が見せた嗚咽は今でも印象に残っています。
例えばこんな、数年間の間に起きた自分達を取り巻く環境で 現実に起きたある意味どこにでも当たり前に起きうる事、 そしてそんな出来事を通して、これら一連の想い出のひとコマ ひとコマの作用が、この映画の映像を媒体として感じたメッセージが、 その後の時間の経過を経て自分の経験というフィルターを通し、 この訪問と文章に起こす行為により、何か自分の心に沈殿していた ものが鈍痛のように蘇って来ました。
この映画の伝わってくる・戸惑い、泣き笑い、心揺さぶられる。
人は最後は一人で死んでいく。
また近々この映像が観たくなりました。
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