シャンパンを飲むイメージは、夏の夕暮れにテラスで(別に夕暮れでなくても、テラスでなくてもいいのですが・・)と長い間思っていました。
暑いときに良く冷やしたシャンパンの美味しさは、それはそれで捨てがたいものです。ところがシャンパンは他のワインと比べて飲む速度が早く、すぐに顔のあたりがジュワ-と暑くなり顔から汗が吹き出てきて、とたんに優雅な気持ちが吹き飛んでしまいます。
これを寒い冬に暖房の効いた部屋で飲むと(あったかいこたつの中なら、最高)、そんな心配もなくシャンパンを味わえます。
グラスの泡を見ていると降っては消えてゆく雪のようで、とてもメルヘンチックな気持ちになるのです。(大雪で困っている地方の人たち、ごめんなさい。)
という訳で今回はシャンパンのご紹介です。
「シャルル・プジョワーズ」 ブラン・ド・ブラン
シャンパンを作る葡萄の品種は白ワイン用のシャルドネ、赤ワイン用のピノ・ノワ-ル、ピノ・ムニエの3種類です。
味にコクとふくらみを持たせるために、3種類の葡萄から作ったワインを混ぜるのが普通ですが、シャルドネだけで作るシャンパンもあります。シャルドネだけで作るシャンパンは「ブラン・ド・ブラン」と呼ばれています。シャープな酸ときれの良い味がキャビア-や、レモンを絞った牡蠣、スモークサーモンなど、いろいろな料理の味を引き立ててくれます。重い肉料理などにはブラン・ド・ブランでない方が合いやすく、それ以外はブラン・ド・ブランの方がぴったりくることが多いのです。 シャンパンについてはこれだけで分厚い本が1冊書けるほど複雑なのですが、今述べたことだけでも頭の隅に入れておいて、ワイン屋さんやレストランなどで注文する時「ブラン・ド・ブランのシャンパンはありますか?」とたずねてみるのもいいですね。 |