4月のワイン会
「エマニュエル・ジブロ」
このブルゴーニュワイン生産者は1970年よりオーガニック農法を始め、1990年からはヴィオディナミ農法を導入しています。農薬を一切使用せずに栽培されているぶどうの樹は非常に健全です。そのぶどうから作られたワインがいかに美味しいかは、あまり有名でない村のワインほどわかりやすいのではないでしょうか。
例えばジュブレ・シャンベルタン村のワインをよく知っている人に、ヴィオディナミ農法で作られたジュブレ・シャンベルタンを飲んでもらうと、「あれ?ちょっといつもと違うな」と、自分の記憶しているイメージと比べてしまいますが、初めての村のワインにはもっと素直に、純粋な気持ちで対面できるような気がします。
今回のサンロマンのワインは、私にとって初対面ではなくとてもなじみ深いものです。娘二人がまだ小さかった頃、家族でこの村を訪れたことがあります。
ブルゴーニュの名醸ワインの多くは標高250m〜300mの地点にありますが、サンロマン村は300m〜400mと高くなります。車で山道をクネクネとかなり登った記憶があります。標高が高いとワインの力強さが少し不足しますが、しっかりした酸のおかげで素晴らしい赤ワインになります。 |