暮らしの中のちょっとした気遣いが、生活を喜びのあるものに変えます。‘食’も同様。器をちょっと工夫すると、食べることが2倍も3倍も充実します。そんな名脇役の‘器’に恋した、しい葉の主人・椎葉哲夫が綴るコラム。


器の柄講座 Part1 秋編


秋草が彩られた器です。秋を感じますね〜。

皆さんこんにちは。まだまだ日中は暑さが残りますが、少しづつ秋を感じさせる気候になってきました。さあ季節は秋です。食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋。皆さんはどんな秋を楽しまれるのでしょうか? 私たち家族は迷わず“食欲の秋”です!!

さて今回のテーマは器の柄講座 Part1 秋編です。日本の代表的な紋様である“秋草” について考えてみましょう。

四季に恵まれた日本の自然な秋の訪れと共に可憐なのの草花に彩 られます。秋草と呼ばれるそれらの草花をこよなく愛し続けてきました。人知れず咲き、人知れず散ってゆく、そこはかとなく哀愁の漂う秋草の風情が、日本人特有の繊細な感覚と、美意識に触れるからと考えられます。

〜山上憶良:秋の七草〜
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 撫子の花
女郎花 また 藤袴 朝顔の花

上記の歌に代表されるように、秋草は古来多くの詩歌にうたわれ、絵に描かれ、紋様の題材として愛用されてきました。日本人との深い結びつきがあることを伺い知ることができますね。

秋草の他にも秋の柄はたくさんあります。例えばざくろやナス、月や兎といったものです。これらは単に季節感を出すという目的だけのためではなく、一つ一つの絵に意味が込められているんです。ですから、そうした意味を込めた贈り物としても昔から使われてきました。

意味
ざくろ
中に実がいっぱい詰まっているということから、子宝に恵まれるという意味
ナス
ナスの花のように無駄 なく実になるという意味
その名の通 りツキが良くなる。つまり運が良くなるという意味
兎が跳ねることから、向上心を意味する

食欲の秋ですから、おいしいご馳走が食卓にならぶ事も多くなる思います。そんな時にご馳走をさらに引き立てる、意味のこもった食器を使うのも良いかもしれません。全部じゃなくても、さり気なくあれば良いんです。食器にも顔(意味)がありますから、ブランドだけじゃなく日本古来の伝統的な紋様を、ぜひこの機会に楽しんでみてください。

Part2もお楽しみに…!

 


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