暮らしの中のちょっとした気遣いが、生活を喜びのあるものに変えます。‘食’も同様。器をちょっと工夫すると、食べることが2倍も3倍も充実します。そんな名脇役の‘器’に恋した、しい葉の主人・椎葉哲夫が綴るコラム。


‘青磁’

 
料理を引き立てる微妙な色合い

様々なバリエーションを持つ青磁

夏らしい器をあげるとしたらどんなものを皆さんは選ばれるでしょうか?私は“青磁”を挙げます。なんとも言えないこの青みがかった微妙な色合いが涼し気で好きなのです。

青磁とは何かご存知でしょうか?簡単に言えば青色を生じる釉薬をぬ った磁器です。釉薬の中に微量に含まれる酸化鉄が還元炎に反応して、独特の透き通 った青色を生じさせます。

一言に青磁といっても産地や焼成温度によって色々な特徴があります。左の写 真をみていただけば分かるように淡い青から緑がかった青まで様々なバリエーションがあります。

磁器は陶器と違って、そのキメの細かさと透き通るような白さ、凛とした雰囲気から、温かみが ないように思われがちですが、青磁の釉薬が掛けられた器は、ほんの少し緑が入っているだけで、同じ磁器の形状でもグッと焼き物の温かみが感じられるようになります。

青磁は料理も引き立てます。涼し気な器に盛り付ければ、それだけで季節感を出すことができます。この器を使えば緑茶の色合いも引き立ち、より美味しそうに見えることでしょう。主役にならずとも青磁は食卓の名脇役なんです。

いかがでしょうか。これを読んだあなたも青磁ファンになりましたか?是非今年の夏、食卓の演出に青磁を使ってみて下さい。きっと、もっと青磁の良さを感じることができるでしょう。

 


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