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日本が世界に誇る陶芸家「柿右衛門」については、皆さんもご存知の方が多いと思います。有田焼きの三大様式に名を列ねる「柿右衛門様式」は、何とも言えない温かみのある大和絵的な花鳥図や左右非対称の伸びやかな絵模様が特徴です。白い素地の余白をたっぷり残して描かれた色絵はこれまでに多くの人々を魅了して来ました。
私自身も、先日の有田陶器市でも柿右衛門の作品がありましたが、特にその「柿の実」のような“赤”の色は、世界中の人々から愛されるだけのことはあると、つくづくその良さを実感しました。その技術が、数百年経った今でも忠実に引き継がれていることは素晴らしいことです。
「柿右衛門様式」は17世紀にヨーロッパの貴族を魅了するようになり、その想いはやがて、自分の手でこれらの磁器をつくりたいという激しい衝動に変わっていったようです。そのような経緯で、今やヨーロッパを代表する「ドイツ・マイセン窯」が誕生しました。それから約300年という時を経てヨーロッパの磁器は成長を遂げていきました。
その優美を有田焼が逆輸入し、さらに現代感覚でアレンジしたのが、今回ご紹介する「マイセン写
し色絵草花紋」です。
日本とヨーロッパの良さを最大限に引き出した「マイセン写
し」は、真っ白な磁肌、金や赤を大胆に用いた鮮やかな絵柄が特徴です。和洋どちらのスタイルにでも合わせられるこの絵柄は、きっと食卓のコーディネートの幅を広げてくれることでしょう。
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