暮らしの中のちょっとした気遣いが、生活を喜びのあるものに変えます。‘食’も同様。器をちょっと工夫すると、食べることが2倍も3倍も充実します。そんな名脇役の‘器’に恋した、しい葉の主人・椎葉哲夫が綴るコラム。


新茶の季節楽しんでますか?’


しい葉流の新茶の入れ方です

すっかり初夏の陽気で、新茶の季節がやってまいりました。皆さんはもう新茶は楽しまれましたでしょうか?

最近ではペットボトル飲料の普及に伴って、なかなかお家で急須でお茶を入れる機会が少なくなっているのではないかと思います。ここ静岡県はお茶の名産地ですから、県民としてお茶の入れ方くらいは知っておきたいものですね。

…と、お茶屋さんでもないのに偉そうなことはいえませんが、私どものお店でも少しでも美味しいお茶をお手軽に楽しむことができるようにと、「花まるポット」という商品を販売しております。普通 の急須とは違っていろいろな利点があるんですけれども…。紹介したいのは山々なんですが、今回は商品の説明じゃないのでこのくらいにしておいて、今回の本題は新茶の入れ方のご提案をしてみたいと思います。

新茶は目で、鼻で、舌で楽しむことができます。それでお茶の質がよければ美味しいのは当然なんですが、入れ方次第でもっと味が変わってきます。まず、小ぶりの磁器の茶碗、しかも色は白目のものを用意しましょう。お茶というと陶器の大きなお茶碗を想像される方も多いでしょうが、“しい葉流”はちょっと違います。小ぶりの白いお茶碗で出されたお茶は、色も美味しさも引き立ちます。

そしてぬ るま湯を用意し、花丸ポットのなかに注いでいきます。この時茶葉がどれだけ急須の中で踊るかが美味しさの鍵となります。普通 の急須だと茶葉が踊る範囲が限られるのですが、花丸ポットは中の網の部分がとっても広いので美味しいお茶を入れることができます。

続いて、茶碗に注いでいきます。お茶の旨みが均等になるように交互に注いでいきます。そして最重要ポイントは最後の一滴まで残さないことです。最後の一滴に旨みが凝縮されているといわれています。さらに、その後また使う時に美味しく出せるという利点もあります。

…あっ。もうひとつ大事なポイントを忘れてました。それは「愛情」です。お茶ひとつとってみても少しの工夫でそれが何倍にも美味しくなり、愛情も伝わるっていうことなんです。ぜひまだ新茶をいただいてないという方はこの機会に楽しんでみてください。

 


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