頑固なBabbo(オヤジ)がおすすめする、メニューや食材。これがスローフードです。

 スローフードの事      

1986年に始まったと言われる『スローフード』との出会い。
それは、奥田佳奈子さんと言う女性との出会いから始めなければなりません。   

1991年秋、11月のある日。
我々夫婦は半年遅れの新婚旅行でローマからの帰り、アリタリア航空の機内です。  
前の席の3人がけのシートに女性が1人、窓の外の写真を撮り、イタリア人のスチュワーデスとあれこれ話をしています。 私がイタリア料理店をやっていて、前日我々が一緒に食事をした青山の『カピトリーノ』と言うイタリア料理店のオーナーの事を話した所、イタリアに来る時、同じ飛行機だったそうです。どうやら知り合いのようです。 
一体何者なんだろう、と言うのが最初の印象でした。     

結構気さくでちょっと不思議で面 白そうな人。 実は彼女、フリーのジャーナリストだったのです。別 れ際、互いの住所の交換までしてしまいました。今ならメール交換ですね。   

翌1992年のある日、一本の電話が入りました。 
スローフードと言うムーブメントが有り、その活動に参加しないか、と言う誘いです。   
テーマは、『コロンブスの贈り物』。
500年前、コロンブスが初めてアメリカ大陸に上陸した日を記念し、そこから世界に広まった食べ物だけを使って料理を作り、そしてその売上の一部をブラジルの森林保護に役立てよう、と言う企画です。
なかなか楽しめ、面白いイベントでした。
その時に指定された材料は、トマト・じゃがいも・さつまいも・とうがらし・かぼちゃ・七面 鳥・ピーナッツ等でした。
参加レストランは、世界中で320軒。日本からは当店を入れ、7軒での参加でした。   

最近スローフードと言う言葉だけがやけに流行りですが、この活動の原点は、世界中が効率だけを追い求めるファーストライフになってしまい、時間が無い、忙しい、と言って世界中、同じような食べ物ばかりじゃあ面 白くないだろ、工場で作った何処にでも有る様な食べ物ばかりじゃつまらないだろ、だいいち、一番大切な地域性や個性も無くなってしまうだろ、と言うのが基本趣旨で、アンチファーストフードでも、時間をかけて食事をする事でも有りません。 最初にする事は自分たちの食事を自分たちでを作り、食べる事だけなのです。     
そしてその根底に有るのは今の世界の、特に食品を中心とした将来に対する漠然とした、言いようのない危機感です。    

例えば鶏の卵が20年ぐらい前と変わらない値段で売られている事実、どうお考えですか?     

 


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