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これ、なんだか分かります?
こんな塊で出てくると、ちょっとびっくりするでしょう?

これは子持ち昆布。 子持ち昆布っていったって、周りについてるのは昆布の卵じゃありません。そうそう、ご存知の通 り“数の子”ですね。つまりニシンが昆布に卵を植え付けた珍味なんです。昆布は「よろこぶ」、数の子は「子孫繁栄」という縁起物ふたつがくっついたんだから、こいつはたいした超縁起物です。



さて寿し半でつかっているのは、数の子を昆布に人工的にくっつけたものではなく、もちろん天然物。でもね、100%天然かっていうと、そうとも言いがたい。子持ち昆布漁のほとんどが、現在ではカナダやアラスカで行われていますが、どうやってやるかというと、産卵期になったニシンの群れを、船で周りに網を張り、傷つけないように入り江や生簀に追い込んでゆきます。そしてそこに昆布をたらし、ニシンが卵を植え付けるようにさせるようにして、子持ち昆布ができるわけです。人が直接手を加えるわけではありませんが、自然の営みに人の知恵が加わってできた、なんともおもしろいもんです。昔は、北海道で本物の天然物の子持ち昆布が捕れたようですが、ニシンの漁獲量 が減ってしまい、今は捕れなくなってしまったみたいです。ちょっとさびしい話だね。



こんなにでっかいんだよ
食べる時は水にさらします

さてなんでカナダとかアラスカなの?って話になりますが、じつは先住民であるインディアンたちが子持ち昆布を食べていたんです!数の子はニシンの腹を開いて卵を出すわけですが、もし間違ってニシンを捕りすぎてしまったなら、ニシンは全滅してしまいます。それに対して子持ち昆布なら、自然に生まれた卵を食べることによって親のニシンは生き続け、また卵を産むことができます。実際ニシンはその後3〜5年間は卵を産むために戻ってくるそう。だから彼らはニシンを傷つけない、子持ち昆布漁を大切にしているんだ。自然との共存を大切にするその精神は、私たち人間もこの自然に生かされていて、だからこそ感謝と尊敬の気持ちを持って生きなきゃいけないことを教えてくれています。



だからといってうちは寿司屋だから、もちろん数の子やイクラ、うにも食べるし好きだけど、なんとなく彼らの精神は分かるな。寿し半が天然物にこだわるのも似ている。実際、天然物より養殖のやつの方が安いし、旨いものある。でも利益優先の世の中にあって、昔から親しまれている本来の魚や食材を、もっとみんなに食べてもらい、そして知ってもらいたい。そしてそれを守りたいっていう気持ちがあるから、天然物にこだわるんだよね。



なんだかちょっとカタい話になってしまいましたが、子持ち昆布の話にもどりましょう!数の子は、ニシンの腹の中にあるときより、卵として生まれるときのほうが固くなるんだ。だからいつもの数の子より、もっとぷちぷち!とくに寿し半で出してる子持ち昆布は、最高級グレードだから、数の子の厚さが違います。こんだけいいもん使ってるの、浜松じゃうちだけだと思うよ。これも食べにゃ、損でっせ!




・子持ち昆布¥1,470(税込)

 
   
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