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 寿し半では悩んでいました。どうしたら日本酒をもっと飲んでもらえるだろうか、ってことを。テレビや雑誌が有名なお酒を紹介したりして、おかげで以前よりもずっと日本酒も知られるようになってきましたが、まだどうしても“酒”っていうと、酒臭っいおやじがちびちび飲んでるイメージってあるでしょ?本当に日本酒って歴史もあるし、美味しいし、素晴らしいもの。だからもっと多くの人にその世界を知ってもらいたいんだよね。

  と、そこへこれまた同じように悩んでいる人がお寿司を食べにきました。これが静岡で一番でかい酒蔵の、花の舞酒造の杜氏・土田さんです。土田さん造るお酒は全国の新酒品評会で何度も金賞を取る、お酒造りの名人です。しかし品評会に出すお酒は手間がかかり、そして痛みやすいため流通 が難しく、一般の人たちに飲んでもらうことができません。大量 生産品より、本当はそういうお酒を飲んでもらいたいのに・・・。

  そうして「もっと多くの人に美味しいものを」という同じ夢を持った男たちが出逢ったんです。じゃあ、一緒になんかやろうじゃないかと。それがスタートでした。 なんて書いてあると、すごく真面目な話だと思ってしまいますが、この土田さんが面 白い人で、いつも冗談ばっかり。好きですね、こういう人。この楽しいところが寿し半の雰囲気にしっくりきたのでした。

  とういうことで今回のイマコレは、「もっと多くの人に美味しい酒を 寿し半、花の舞と酒を造る」と題して、お酒ができるまでの物語をご紹介!花の舞の蔵も見学してきました!


 

 デーン! ここが浜北市にある花の舞の蔵です。

 早速、杜氏自ら案内してくれます。お酒ができる工程で見ていきましょう。

  お酒の原料になるのは、米と水。これが基本です。この二つが旨く無きゃ、美味しい酒なんてできません。 花の舞で使う水は、地下百メートルから沸き出る南アルプスからの清らかな地下水です。一口飲んでみると、とてもやわらか。お酒造りにはこの軟水がぴったりだそう。お水が美味しいから、近所の畑の人も汲みにやってきます。
この日も近所のおばちゃんが
水を汲みにきていました



 
  お米は地元遠州の契約農家につくってもらった、山田錦を使用。山田錦といえば兵庫県が有名。静岡も山田錦の栽培地としては適していますが、夏と冬の寒暖の差が厳しくなく、旨い米づくりには厳しい環境です。しかしそんな厳しさにも負けず、農家の方々が一生懸命、勉強や失敗を繰り返して、本当にいいお米ができるようになりました。杜氏もずっと一緒に米づくりを手伝ってきたから、お米一粒一粒が、それら農家の皆さんの血と涙の結晶に感じ、「その努力を裏切る酒なんか造ったら男が廃る」と、全身に緊張が走るそうです。最近では農家のご家庭でも、息子さんが脱サラして後継者となる家庭も出てきたそう。お酒造りがきっかけになって、地域に深い絆を与えるのを見、それも杜氏にとっては励みになるようです。
  料理もそうだけど、結局美味しい料理は、素材そのものが良いか悪いかでほとんど決まってしまいます。だから美味しい料理をつくりたければ、美味しい素材を探さなくてはいけないし、そういう素材をつくってくださる生産者を大切にしなくてはいけない。そして生産者の社会的な環境まで考えてあげるのが理想です。花の舞では、いいお米にはいい値段というように適正価格でお米を買い上げることによって、その理想を現実にしているところが偉い!

    最初、このお米を精米して、お酒造りに必要無い部分を取り除きます。これはこの大きな精米機で行います。大吟醸だと米粒の50%以上を削らなきゃいけません。機械が入るまでは、なんと精米するのに60時間もかかっていたそうです!実に2日半!!写 真は65%削ったところ。今回は45%の大吟醸だから、さらに20%削ります。なんだか宝石みたい。

これが精米前

精米65% ちっちゃい

 そして精米が終わるとその次は洗米です。通 常は機械で精米しますが、原形より半分以上も小さくなった大吟醸用のお米は割れやすいため、手で洗米します。そしてその後お米を蒸します。


  これは少量のお米を仕込む時の蒸し器。大量に仕込む時は、こちらの大きな蒸し器を使い、ベルトコンベアーに乗せてクーラーをあてお米を冷まします。

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