‘真実はワインの中に

ある時、常連のお客さんに、「ワインはドイツ、フランスが美味しい」と言われたことをきっかけに、早速フランス、ドイツに旅行に出かけました。…もう30年も前の話です。

キッコーマン・マンズワイン企画のツアーに便乗して、まずはドイツに向かいました。そこで初めて出会ったのが、このコラムの主題でもある「"In wine there's truth"真実はワインの中に)」という言葉でした。今でも地下のワインセラーの入り口に飾ってあるこの彫刻に刻まれた言葉は、「本物のワインを売ろう」と決意したきっかけとなりました。

ドイツワインをガンガン飲んで、日本のワインとのレベルの違いを見せつけられました。質や味もそうですが、何より安価であることに驚きました。「店の日本ワインは全部問屋に返して、これを売ろう!」そう思いました。というのは、日本人は日本酒に慣れているので、それに近いドイツワインなら日本人に合うに違いないと考えたのです。

続いてフランスに渡り、そこにはドイツ以上のワインの奥深さがあることに気付かされました。それ以来勉強に勉強を重ね、どんなに高いワインでも全部自分自信で試しました。

造り手とよく話し、その人がどんな人なのか知りました。銘柄や値段だけではなく、ハートのある素晴らしい造り手が造ったワインは本当に美味しいことも分かりました。決してワインは“名前”を飲んではいけません。どんなに安いワインでも、無名のワインでも造り手の思いのこもったワインは本当に美味しい。地球環境を汚さないワインは本当に旨いんです。

ですから、そんなワインの真実をお客さんに伝え、「美味しい!」と言ってもらえることが私自信の使命だと思っています。



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