オステリア・ダ・ミケーレ
 
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イタリア紀行

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今回の旅のメーンイベント。ヴェネツィア。
2度目の訪問になるのですが、今回は下調べもしっかりしたから楽しみです。
驚いたのは列車。ユーロスターが1等、2等ともとってもきれい。そして、全席指定で快適そのもの。前からそうでしたっけ?でも値段も結構いい金額ですね。車内アナウンスもあったような。前進したねイタリア。牛歩だけど。
何度見ても(いや2回目だ)不思議な気分にさせられる街ですね。ポッカリ浮かんでいて。
前回はバスでの到着。今回は列車。

僕の大好きなイタリア映画「Pane e Tulipani」で見たサンタルチア駅から出た瞬間の風景を頭の中に思い描いてドキドキしながら歩いて行く。ワッと広がる風景…。んっ何か違うな…。気を取り直して振り返った時の風景…。あら…。2度程試してみたけど、やっぱ映画で見たような風景はなかったなぁ。映画はそう見えるように演出してるんでしょうね。当たり前といえば当たり前。

ヴェネツィアと言えばバーカロ。朝からハシゴ酒している人が多数いるとか。何件か行きたいバーカロチェックはしてあったけど、何せ迷路ですからね、いくら頭の中でシュミレーションしておいてもいきなりはたどりつけない。

 

竹下通りのような迷路を歩いてリアルト橋を渡ると、なにやらロッジャにある店の前にだけ人だかりが。ああ、聞いたことがある店名が目に飛び込んできた。
何だか、入りにくいが、うまいもんがあるぞ、そこに!と店内に。
「バッカラマンテカートの食べ比べするとおもしろいよ」の友人の言葉を思い出し、プロセッコにバッカラマンテカート、イワシのサオールをオーダー。ここのバッカラマンテカートはクリーミーで魚の嫌いな人がいやがるあの臭いがない。とにかくクリーミー。これも、ひとつのスタイルなんだなぁとしみじみ思う。サオールはいわしが新鮮。ヴィネガーもまろやか。とにかく、軽やかな味。軽やかと言っても印象に残らない、という意味じゃないんですよ。何日過ってもこんな文章が書けるぐらい印象に残っている軽やかなうまさ、なんです。すばらしい。


実は、夜ぜったい行こうと思っていた店。予約はぜったい必要な毎日満席な店だそうで。前日Telできなくて、当日朝にTelを入れたが、すでに満席。すごいなぁ。がっかりしたがしかたない。
どこで食べようか。と言う事になり、まぁ、ヴェネツィアは歩くしかないので、地図をたよりに、見たいもの、買いたいものなど、フラフラしつつ、探したり。初めてのヴェネツィアの時に行ったトラットリーアが2人とも忘れられずにいて、日本でいつも話題に上がるのです。「あの店おいしかったし、おもしろかったし、また行きたいけど、きっとわからないよね、店名も知らないからねぇ。」そんな風に。
前置が長かったですが、記憶ってすごい。歩いているうちに、あれ、ここ歩いた事ない?え、もしかするとあのトラットリーアあるとこじゃない?こんな感じだったよなぁ…。いや、まちがいないよ、ここずっと行けばあるよ、あんな感じの運河があって、小さな橋を渡る手前にあったよ。こういう時のドキドキ、ワクワクは童心に帰りますね。と、タイムスリップした様に、見覚えのある店構え。こんどは名前を覚えよう。Trattoria da Rino。広い店内はほどんど満席。若いカメリエーレも同じ男の子。嫌味のない笑顔で迎え入れてくれる。仕事もてきぱきとこなす。この席数でマンマひとりで作っているようだからおどろく。前回来た時は、お父さんは全く働いてないじゃん、お母さんは、手が空けば客席の片付けまでやっちゃうのに!という印象。でも、今回は違った。働き者のマンマや娘さん(?)達がいるからなのは当然だが、入り口の席に“どん”と構えてすわり、顔色もかえずに“ボンジョ〜ルノ・シィニョーリ、プレーゴ、プレーゴ!”と、低く、大きな声ではっきりと声をかける父さん。この人あってのこの店なんだと、思ったわけです。お客さんが帰る時も、「グラッツェ スィニョーリ ブォナ ジョルナータ!!」と声をかけてくれる。これじゃないかと。
まあ、チームワークですから、何かがかけても“この店”じゃなくなってしまうから、すべてが大切なんですけどね。



何かの大会の練習でしょう。 カッコイイです。
 
   

どこを写しても“奇跡”の風景。信じられない風景ばかり。
 

日常。
     
ここでも働き者のお父さんに会いました。
「ジャ・スキャーヴィ」
バッカラマンテカート・ヴェルデ
   
フラゴリーノ・ビアンコ
ほおばるおやじばっか(笑)
   
@Dorsoduro
ドア
アクアアルタ時の為の水よけ
レンガの煙突

この続きはまた今度。お楽しみに!