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最近の出前ブームは恐るべきものがある。食品・食材は言うに及ばず、生バンドから、エンタの出前、将又 エステなどなど‥‥‥。その中で多くの若者?が恩恵に預かっているのが音信の出前なのだ。
"出前" といえば、第2次世界大戦(太平洋戦争)前、今のモール街の鍛冶町の角(旧松菱寄り)から四軒目に、「タヤマ」という洋食屋さんがあって、私の家では年に何回か、その食堂から出前のカツライスをとって食べた記憶が鮮明に残っている。「タヤマ」という音名だけが記憶にあってどんな字体なのか分かっていなかったが、その食堂の息子さんがご健在で、私の兄と同級生だったので探し当てることができ、現在植松町に住んでおられたので、電話で失礼ながらお話し、屋号がはっきりした。
それは「多屋満食堂」というもので「多屋満」は変体カナで書かれていたこともわかった。戦前には25〜30人位の出前専門雇人がいたということも伺った。浜松旧市街地の名立たる洋食専門店だったようだ。もちろん出前だけでなくて、食堂に行けばよいわけだが、我が家ではなかなかそんな余裕はなかったようだ。連れて行かれた記憶はない。その「多屋満」の出前は、岡持の中から洋食出前特有の輪っぱを挟んだトンカツを取り出しすのだが、その時の作り立て洋食独特のにおいが、子どもの鼻と心に焼き付いたのだ。もちろん味も。‥‥‥‥‥
そんな出前の記憶が蘇ってくるのだが、本来の話は 別の「音楽」だ。出前の音楽がどんどん盛んになっている。つまりweb.
ミュージック ストアのネット販売である。インターネットを通じて欲しいメディアを注文できるのだ。家に居ながらにして手に入れることができるというのは有り難い。
最近のCD販売店がいい気がしないのは、繁く通っていた客足が遠くなっているからだ。web.
ストアからのダウン ロードによる曲などの購入もかなり拍車がかかっているようである。1曲
150円程度で好みの最新譜が購入できる。CD1枚購入するよりも、気に入った曲だけ買うというのは、聴きたくない曲まで買わされるということがないだけ節約型で実質型なのだ。
私は、昨年 モントゥルー ジャズ フェスティヴァルのライヴ映像の中で、非常に気になるグループを見つけた。"クープ(KOOP)"という。このグループは写真の男性
2人が作ったスウェーデンのグループで、見た通り不思議な感覚のジャズを演奏しているのだった。まさにこの 2人の料理人(そう、まさに料理人に相応しい)は、いろいろなスパイスを利かして、まったく不可思議な世界を構築するのだった。もう少し具体的に述べると、クラブ
ジャズを創っている 2人なのだが、別にゲイではない。4年半ぶりにリリースしたアルバムは「クープ アイランズ」といい、ヨーロッパの感性で、30〜50年代のスウィングを優雅で気品に満ちた現代風な料理として仕上げているのだ。

註1:アルバム「KOOP / Koop Islands (Village
Again VIA-0049)のライナー ノーツより
私は、このグループを初めて知ったのは上記の映像からなのだが、このグループのサウンドの一部になっていた、クープと数多くコラボレイトしている日系二世でスウェーデン娘の「ユキミ
ナガノ」のヴォーカルに魅せられたのが始まりだった。そこで クープの新作「クープ アイランズ」のEPをミュージック 配信ストアからダウンロード購入したのが病み付きの始まりだった。
その中には私を魅了した「クープ
アイランド ブルース」が。‥‥‥‥‥‥
この曲はブルースといっているがブルースではない。もっと切なく、もっと優雅に、もっと魅惑的なヴォーカルが仕込まれていた。テンションの利いた不思議な魅力が、1、2週間ほど
完全に私を虜にしてしまったのだ。もちろん 今も聴いている。
てっきり「ユキミ ナガノ」と決め込んでいた私は、今度はCDを購入した。購入して気づいたのだが、そのヴォーカルはアン
ブリュン(Ane Brun)という歌手だと知った。「ユキミ ナガノ」との共通点は神秘性なところかも。アン ブリュンという歌手はノルウェー生まれで、スウェーデンに暮らしている。ノルウェーで2005年のベスト
ポップ アルバム賞や MTV Music Awards 2005を獲得しているほどの腕前なのである。
「クープ アイランド ブルース」がなぜこうも私を悩ませるのか。次回に種を明かそう。
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