01月06日

暮れから新しい年にかけて見る景色の中で、枯れた「ススキ」の穂の「林」が目立つ。

紅葉も、まずまずの色を楽しませてくれたが「ススキ」の風にゆれる風情がよい。
今年は例年より多く繁殖したので、「けものみち」まで「ススキの林の中」にあり、ずっと谷の方まで続いている。

この「ススキ」と「茶畑」と「たまの木」をバックにたくさんの来荘のお客様が「2008年のお正月」の記念写真をとられて帰られた。

早いもので新年も一週間がすぎる。
一段落した仕事の合間に「ベランダ」に座って「コーヒー」をのむ。

今年の「ゆめ」は「何にしようか・・・・」と前方の山を見る。
そして思いつく。やっぱり「ゆったり」「のんびり」としていこうと「今年も」地味なスタートとなった。

 

 

01月19日

垣根の山茶花(さざんか)の「花ビラ」を「メジロ」がつついて地面に落として遊んでいる。

山荘のまわりに咲く花は、それぞれの季節の使者になって、目一杯開いて見せてくれるので旬を知ることになる。

山茶花の花の数が多いので、満開の日が長く続く。

おかげで「山茶花の宿」としてその役目を果たしてくれるのでありがたい。

北風の吹く寒さの中で、鳥も花もそれぞれのスケジュールに合わせ、冬の去るのを待っている。

 

 

01月29日

毎年のことながら、この時期になると「みつまたの木」が来荘の人たちの話題になる。

冬、全て葉のおちている木々の中で「白いつぼみ」をつけている「みつまたの木」は気になるようだ。

この「みつまたの木」はこの山荘を建てたときに植樹したので、もう12年目になる。あの細い木が今や立派な木となり、どっしりと地面に根をはっている。

この木を「なわばり」にするジョービタキが木から木へと移動をする。近くに「山椒の木」があるが、するどい「トゲ」が気になるのかその木はさけている。

「ジョービタキ」は若い「オス」で、ときどき気にするように視線をむけるが「この人、善人だ」と気づくと逃げることはしない。

やがて「みつまたの木」の白い「つぼみ」が黄色く色づくころまで「ジョービタキ」との「おつきあい」はつづく。

 

 

02月04日

4、5日前、掛川が震源地の地震があり、震度3を記録する。
直下型の揺れは不気味である。
東京、栃木、大分の友人から早速「大丈夫ですか?‥‥」との見舞いの電話がくる。

調理場にいる自分たちには、まだ震源地がどこであるかわからないでいるのに。

震源地、掛川、森町は震度3、山間部は大きな揺れがあった。etc….
内容としては、楽しいニュースではないが、早いスピードで知らせてくれるのはテレビのおかげである。

この地震は心配されている東海地震とは、関係のないところの小さな「プレート」が動いたということである。

今日は「雪」の知らせがあった。
栃木、横浜からの大雪のニュースに「こちらは雨が朝から降っています‥‥」

山荘に積雪があったのは、山荘をオープンしてからの12年間で4回ぐらい。
その時は「雪だるま」をつくって冷凍庫に入れて保存します。そのくらい「めづらしいことなのです。」

 

 

02月25日

この冬何回目かの寒波襲来の朝、ベランダに立つと、寒風が顔をなぐって通りすぎる。

しかし、そのちからもいくぶん弱々しくなっている。

春の気配だ。

ベランダの横の空地に「フキノトウ」が頭を出している。
つめたい凍ったような地面の土をこじあけるようにしてあけ、その「すき間」から顔を出している。
強い生命力だ。

「フキノトウ」はさっそく、朝食の「てんぷら」になる。
どくとくの苦味は、春の「おくりもの」だ。

おなじ冬の味「自然じょ」は、相変わらず評判がよい。干し椎茸の「出し」がきいた「イモ汁」は、ごはんにかけると、これだけで「一膳飯」がいける。

冬の野菜の役目を果たし、春の野菜へとおいしさのバトンタッチをする日も近い。

 

 

03月03日

3本の「みつまたの木」をなわばりにしていた「オス」のジョービタキが50メートル先の「梅の木」のところまで「シマ‥‥」を広げたようだ。風のせいもあるが、彼が枝に止まると、小さな白い花ビラが舞う。

この活発な動きは、春のおとづれであろう。
カラフルな色の「オス」と比べ、地味な羽根の「メス」をつれてランデブー‥‥‥

それが恋の相手かと見ていると、いつのまにか別の「メス」が近づいてきている。しかも4羽もいる。‥‥
1羽の「オス」が5羽の「メス」が追いかけているように見えるが、別なみかたをすれば「メス」に「チョッカイ」をだした「オス」を追いはらっているようにも見える。

いづれにしても「ジョービタキ」の世界のことはわからないが、小鳥たちの動きに春を感じる昼下がりである。

 

 

03月17日

レストラン入口の「ミニガーデン」の「河津ざくら」が満開になる。
3年前、来荘のお客様に植樹していただいたちいさな1本のさくらが、からだ全体で春のおとづれを喜んでいる。

この「河津ざくら」にあわせるように、黄色い花の「スイセン」が咲きほこっている。
年ごとに増えているので玄関前に並んでいるようすに愛らしさを感じる。

ベランダの前の「ミヤマキリシマ」の「アワテモノ」の一輪だけが咲いている。
あと数日で満開となり楽しませてくれることだろう。

さて、山荘の名物「桜の開花はいつ?」と問い合わせが多いが、開花は月末かしら…と「あやふや」な返事です。…
例年ですと、小国神社の開花より一週間はおそいのです。

今朝は「初音」の声で目をさましたお客さま、第一声が「うまくないているね…」と感心されていた。
きっと冬の間の自主トレが?うまくいった?…ウグイスチャンなのでしょう。山荘は春です…

 

 

03月25日

ベランダのまわりがにぎやかです。

「みつまた」「ミヤマキリシマ」「山桜」とそれぞれが順番を待っての開花です。

目立たないが、足元には「タンポポ」もごあいさつしています。

美しい花たちに囲まれての「ベランダでの朝食」は、もちろん焼きたての「クロワッサン」と「手作りジャム」。
…コーヒーの香りも自然の中にそっととけこむ…。

BGMは「うぐいす」たちの「なきくらべ」です。

 

 

04月07日

桜の大木は、2年がかりで手入れをした甲斐があり、三鞍の山荘オープン以来のすばらしい開花をみることができた。

桜の木全体にこぼれるように花がつき、花と花がおり重なっているので、大きな花束をみるような感じである。

お泊りやランチに来られた方たちに、花の美しさをおおいに楽しんでいただいた。

とくに「カメラ」におさめられたのが、ベランダまでのびてきている息づいた枝の前であった。
大人の背の高さほどのところに、花のかたまりがあるのだから「ハイ、ポーズ」には最高である。

しかし、桜の花の役目は終わりに近づいている。
「ヒラヒラ」と散る花ビラが風にのって、谷の方に流されていく。

気がつくとまわりの木々にやわらかそうな小さな青葉がつきはじめてきた。
もう新緑のはじまりである。

 

 

04月18日

姿を見せないが、ウグイスの声が「こだま」する。
年期のはいった先輩ウグイスにまざり、慣れぬ声をやたら張りあげている若いウグイスの声がときおり聞こえ、谷間の空気をゆさぶっている。

その谷間にどのくらいの「サクラ」の花ビラが飛んでいっただろうか…今年の花の咲き具合は、例年の数倍もの多さを見せてくれた。
そのたくさんの花が散るさまは、花ビラの乱舞となり見事な自然の美を楽しませてくれたのである。

「サクラ」は散り、青葉がつき、あらたな季節へとスタートをはじめた大木のまわりには、「タンポポ」が争うように咲き誇る。

雑木林には、花をつけた木々が配色を楽しむように並んでいる。
その地面近くには「野イチゴ」の花や、名も知れぬ草花が生い茂っている。

どこを向いても季節は大きく変わり、次へのスタンバイをはじめている。

 

 

04月28日

きのうより今日と、木々の葉の色が濃くなっている。

午後のブレイクタイム、ベランダに座りて新茶をのむ。

新緑に囲まれての、このひととき、幸せを感じる。

小鳥たちも、にぎやかだ。

 

 

05月10日

うすいムラサキ色の「キリの花」が坂道に並んで落ちている。
まだ誰にも踏まれないので、「ラッパ」のかたちはそのままだ。
指でつまむと、そこだけ「みつ」のようなねばりがある。

木の上を見上げると、この甘い匂いに誘われてか、黒い大きな「ハチ」が数匹飛びかっている。

木々の緑はさらに色づいて深緑となった。
その深緑の中でもさらにいきづくのが、灰色がかった白い花をつけた木々である。
俳句でうたわれる「山が笑ふ」この季節、それぞれの木々の生命力の強さを感じる。

木々の間をぬける風にも香りがいっぱいついておいしくなる。
この空気の中で小鳥たちも気持よさそうに歌っている。
今の季節、実に心地よい。

 

 

05月26日

2番茶をつむ茶刈機の音が山合いにコダマする。
新茶ばかりが好まれるが、私は地元で云うこの「くづ茶」が味わいがあって好きだ。
お茶の品質の中にも加えてもらえぬこの二番目のお茶は、農家の人が自分たちの分として刈りとるのだろう。

茶刈機の「モーター」の音に負けまいと「ホトトギス」が声をはりあげているが、まだ本来のなき方でなはい。
雨の日はとくに元気がよい。

杉林の中で雨やどりしている鳥たちも、とつぜんの大きな声におどろいているようだ。

山の木々の色は深緑となり、これからの雨のシーズンを待っている。

深緑の山々をバックにして静かに動く「キリ」の「カーテン」をながめると、「のんびり」「ゆったり」の気分になってくるのである。

 

 

06月03日

「笹ゆり」が一輪だけ咲いている。

つぼみのときは目立たず、大きく開いた花をみつけて声をかけると小さくうなづいた。

雨は「シトシト」と「つゆどき」の前ぶれか・・・

「山荘」のまわりには、たくさんの「あざみ」が咲いている。地味な花ビラを思いっきり上にあげて「背くらべ」をしている。
その数は昨年より多い。

まわりには「名も知れぬ」花がたくさん咲いているが、図鑑で調べてもすぐ忘れてしまう。

「名も知れぬ花」みちばたで雨にうたれている・・・この方が自然であり、山の中の話で美しさがある。

 

 

06月16日

鈴木さんの草を刈るモーターの音が、山荘全体になりひびく。
山荘のまわりと駐車場の草刈に、3日間はかかる。重労働だ。
とくに山荘が勾配地に建ててあるので、この場所の草刈には、時間もかかるしプロの業が必要である。

この時期は、降雨水がこやしとなって草の成長を早めている。
栄養をたっぷりと吸って育った草は、幹も太く、大きくのびている。

「シャリ、シャリ」と、小気味よい音をたてて横に切りたおしていく。

草を刈りとった地面には、地肌に張りついている「コケ」が見えてきて実にうつくしい。

気がつくと、ところどころに10cm程の「高砂ゆり」の苗木が切られずに残っている。
プロは、この小さな苗木を大切に残してくれるのである。

職人芸のこの枝がやがて、8月の「高砂ゆり」の開花を楽しませてくれるのである。

 

 

07月01日

今年の「つゆ」は降雨量が多い

稲田には恵みの雨かも知れないが、その雨水を集めた三倉川は流れが早く岸辺の草花までなぎたおしていく 。

山荘の坂道の土砂も少しずつ流され、平らな地面に小さな「砂山」をつくった。
この土砂の中に、何か食べられるものがあるのか、小さな「カンムリ」をつけた小鳥たちがかわりばんこに土の中に「くちばし」を入れてついばんでいる。

垣根の「アジサイ」は雨水を花全体で受け、その重さにたえかねて地面に顔をつけている。

雨の中でも元気なのは「ウグイス」「ホトトギス」「コジュケイ」たち。相変わらず「なわばり争い」の鳴きくらべをしている。美しい声だが、ちょっと「トゲ」がある。

「キリ」のベールをかむった山々は、左右に動きながら静かに美しさを演出している。

雨は相変わらずふり続いている。

 

 

07月17日

まだ、「つゆ」はあけていないが、つゆの晴れまの太陽は、真夏を感じさせる。

午後3時、運動のために坂道を歩く。

陽ざしをさけて木々に近づくと、そこをぬける風は冷やされていて気持ちがよい。
その涼しさに満足。

2頭の小さな「黄色いチョウ」が初恋の「舞」をしながらついてくる。リズムカルで動きが早い。

そのおどりにあわせるように、「うぐいす」の「谷渡り」が近くの木の枝のかげから聞こえてくる。その音色は、芸術的ですばらしく、しばし佇みて聞く。

酒のグラスは手元にないが、この自然に「カンパイ」だ。

「つゆ」があければ「山荘」は、夏のシーズンにはいる。
子供たちの「にぎやか」な声が聞こえる日は近い。

 

 

07月25日

「つゆ」があけた夕暮れどき
山並みが「黒いシルエット」にそまる。

「ひぐらし」の、「のんびり」としたなき声を聞きながら、落陽してから冷やされる空気のシャワーを身体全体であびる。

山の温度の変化は「ひんやり」として生気をよみがえらせてくれる。
これは自然の恵みで、そこに同居する全ての「生きるもの」に幸せを与えてくれる。

七月も終わりに近づいた「この日」!!
「ひぐらし」と「ウグイス」と「コオロギ」がなきあっている。
山の夕暮れは、涼しく気持がよい。

 

 

08月04日

宿泊棟9号室の横にある電線に、16羽の小鳥たちが並んでとまっている。

下からながめてみるが逆光になるので「かげ絵」のような黒いシルエットにしか見えない。
「尾」がいくぶん長い。
「渡り鳥」なのだろう。
しばし「休けい中」といったところだ。

まわりの雑木林からは、いつもの小鳥たちの「にぎやか」な「さえずり」が聞こえてくるが、電線の集団のなき声は聞こえない。
地元の小鳥たちとはまじわる様子もなく、8月初旬のあつい陽ざしの中で「じっと」からだを休めている。
集団のいる電線のところには、谷の方から涼しい風がふいてくるので、気持ちがよいのかも知れない。

30分ぐらいしてから見に行ったが、もう集団の姿はなく、飛び去ったあとである。

先頭を飛ぶリーダーの雄姿がみたかったのであるが残念である。

「セミ」の声は、さらににぎやかになって夏本番である。

 

 

08月18日

バケツに水を入れて手元におき「タネ火」のローソクが入った缶を用意する。
ベランダの長イスを花火をする広場まではこんでくる。
さあ、山荘の花火ショーのはじまりだ。

大人も子供も「夕食」の後のひととき花火を楽しむ。
音の出るものや噴出の強いものは山荘には似合わない。

主役は線香花火だ。

まわりが暗いのでパチパチとはじける火花が美しい。
じっと動かさずにいると「炎」のかたまりから残りの火花がはじける。

線香花火は「今も昔も変わらず」「小さな思い出」をつくってくれる。

再会を約束して「山荘」にバイバイする小さなお子さまの「虫かご」の中には、今朝早く起きてつかまえた「クワガタ」が2匹入っている。

夏休みも終わりに近づいた。

涼しくなった夕暮れには「なくセミの声」も少なくなった。

 

 

09月01日

1枚づつ、ゆっくりと桜の葉が黄色く色づいてきた。

色がついても、まだしっかりと小枝にしがみついている。

ときおりいたづらな「四十ガラ」がやってきて、つつき落とすことをするが、ほとんどの黄色い葉の寿命は長い。

セミの声は聞こえなくなり、山荘は静けさがもどってきた。

秋の「虫たち」の出番となり、昼間でもえんりょがちに鳴いている。
夜になると本番となり、にぎやかさを増す。
ガチャ、がチャ、ピーピーピー、コロ、コロ、コロ、サーサーサー

なき声が「はっきり」するのは、これからだ。

虫の音楽会がやがてはじまる。

 

 

09月09日

屋根を打つ雨の音が心地よく聞こえる。
昨夜からのこのくらいの雨量なら、坂の土砂も動くまい。

宿泊棟への坂道は、コンクリートでかためず自然のままにしてある。そのために、大雨が降るたびに坂の上の土砂を下の方へとおし流してしまう。

そのあとには川底のような「みぞ」ができてしまうので、水の力の強さにあらためて脱帽だ。

坂の下にたまった土砂をバケツに入れて、もとのところに運びあげるのは「若いスタッフの仕事」

夏の間は、強く降る夕立があったので、一日おきぐらいに土砂をあげる作業をしたのである。考えようによっては、これが山荘スタッフの体力トレーニングになっていた。と思うのは、「カケ声」だけの私だけかな‥

 

 

09月23日

台風が去ったあと、一日おきの青空の下で「ツクツクホーシ」がないている。
なきおくれた感じの弱々しさがあるが、一応役目だけは果たしているようだ。

台風では流されなかった坂道の土砂が、昨夜の大雨では坂の下まで運ばれてしまった。

土砂の水分がとれたらバケツに入れて坂の上まで持っていく作業がある。
これは若いスタッフの力を借りねばならぬが、それでも自然のままの坂道を守っていきたい。

台風では落ちなかった色づいた桜の葉が「落ち葉」となって地面にカラフルなジュータンをこしらえている。

村まつりが近い。

 

 

10月02日

植樹をして3年目の河津桜が、3輪美しく咲いた。
まだ、この花が咲く「シーズン」ではないが、よほど、この小さな山荘の花壇が気に入ったのだろう。

背が高く、枝に重そうに咲く紫の花。「ブルーセルビア」には、一日中、まんまるの「ハチ」がミツを吸いにやってくる。つぼんでいるように咲く花の中には、よほど「甘い汁」があるのだろう。
降雨量の多い日には「休み」になるが、少しぐらいの雨ではやってくる。少しぐらいぬれても、羽根の「力」が強いのか、それとも巣が近くにあるのか、その働きぶりは見上げたものだ。

「村まつり」の日が近づいたが、今年はまだ「タイコ」の音が聞こえない。
どうしたのかな‥ちょっと気がかりだ‥

 

 

10月11日

山荘のベランダから見える集落から「まつり」の「タイコ」の音が聞こえてくる。

リズミカルなその音色は、規律正しく山全体の木々の間をぬけて届いてくる。

「まつり」の「タイコやフエ」は、子供たちが練習をしてから屋台に乗って「たたく」ものと思っていたが、この集落には「タイコ」をたたく年令の子供がいないと聞かされた。

そのためか聞こえてくる「タイコ」と「フエ」の音がちょっと淋しく、しめっぽく聞こえるようになった。

少子化はこの「まつりごと」まで変えてしまったが、・・・ときおり「キリ」の中から浮かんで見えるこの集落の「幻想的」な景色が好きだ。・・・

「まつり」の「チョーチン」にも「あかり」がつき、こちらの村より一足早い「まつり」ははじまった。

 

 

10月18日

例年とは異なるスケジュールで行われる三倉の「村まつり」は、10月24日、25日、26日の三日間・・・・働くために町を出た若い衆も帰郷して、にぎやかに開催される。

三倉の町は小さな集落だが、その昔、宿場町であったので道路がせまい。その中にまつりの屋台が乗り入れられるから、毎年、車の通行マヒがおきて問題であった。

山荘のお客様はその道を通って来られるので、この「村まつり」は少しばかり「めいわく」であったが、そこは「まつり」ということで「がまん」していただいていた。

今年はグッドニュースです・・・・
わずか数百メートルですが、この場所を通らずに新しくつくられたバイパスを通ります。

もちろん、「タイコ」や「フエ」の音は聞こえますし、着かざった屋台を「ちらり」と見ることができます。

「村まつり」・・・・「チョーチン」と「コスモス」がムードを高めてくれます。

 

 

10月31日

三倉の町から山荘に向かう県道63号線は、急な坂道ではないが山へ向かっての少しずつの勾配になっている。

この道を「村」の屋台は三倉の町へと下っていく。
下りの屋台は楽だが、ブレーキがわりに両足を踏んばっている若い衆は大変だ。

でもその勇姿はたのもしい。ふだんは里の中では見かけないので「まつり」のために帰ってきてくれたのである。この若い衆がいれば登りも安心だ。

「まつり」が終わるのは早い。山の中に「こだま」する花火を合図に、チョーチンの「あかり」は消えた。

若い衆は町にもどっていった。また来年の約束をするように、屋台の轍を地面に残して去っていった。

「村まつり」のあとは森町の中心部のスケールの大きな「まつり」へとバトンタッチされていく。

 

 

11月04日

寒さが感じられる土曜日の朝。

「ジョービタキ」は、とつぜんに帰ってきた。
自分の「なわばり」の3本の「みつまたの木」のまわりでさかんに「とびまわって」いる。

冬鳥といわれるこの鳥は、真冬になると、ほとんど「なき声」は聞かれない。性格的に「おとなしい」と思っていたがこの時期の「彼」の態度は、「コウゲキ」的だ。

調理場のうらの垣根に留まり、さかんに尾をふりながらキョロキョロとあたりをみまわしたあと、自分が写るガラス戸に向ってとびかかってくる。
ガラス戸が「カガミ」となって自分が写るので、それが「仲間」‥「テキ」がいると勘ちがいしての行動である。

「山荘」の近くの杉林をすみかにしているカラスの「太郎一家」も同じ行動をして、坂道のカーブミラーにぶつかっていき、血だらけになるが、「なわばり争い」としては同じなのかも知れない。

調理場近くには、愛車「ランクル」がとめてあるが「このミラー」も「ジョービタキ君」の「フン被害」にあうので、ビニール袋をかけて「ごめんね」のポーズ。

可愛いが、「ちょっと」にくらしい彼に・・・
この季節はじっと「がまん」をしてやるしか方法がないようだ

 

 

11月14日

山荘へ向かう途中の三倉川にそって数軒の集落がある。

この黒田地区に大きな「いちょうの木」がある。

11月に入っての数日間の寒さで「青々としていた」葉が一部黄色く色づいてきた。

この木の葉が全て色づくまでにはまだ数日かかるが、全体が色づくと「すばらしく」美しい。

やがてヒラヒラと落ちてくるともう「シャンソン」の世界だ。

・・・・「枯れ葉よ〜♪♪♪・・・」と口ずさみながら車を走らせる。

もうその回数が14回目になった。
・・・早いものだ・・・。

山荘のまわりの木々も色づいてきた。

秋は深まってきている。

 

 

11月28日

太田川の支流、三倉川の「大いちょうの木」は、全ての葉が黄色く色づき、あとは枯葉の「乱舞」を見せてくれるだけだ。

まわりの「山全体」も、木々の葉に色がつき、カラフルな配色を楽しませてくれる。

それなのに…
愛車「ランクル」を駐車する場所の「なわばり」をめぐって、小鳥「ジョービタキ」との「たたかい」は相変わらず続く…。

いいかげんに「手」を打ちたいところだが、根性では相手が一枚「ウワテ」である。彼の得意とする「“フン”コウゲキ…」をさけるため「バックミラー」をビニール袋でおおっている図は、ちょっと異様なフンイキである。

明け方の寒さが増すにつれ、星のキラメキの光度があがる。まわりの無数の星雲は、さらにはっきりして「満天の星座」の広場へとさそってくれる。・・・・・夢のような世界へと・・・・

 

 

12月01日

真白になった「すすきの穂」が大きく左右にゆれる。

杉の小枝が飛んできて駐車場の広場の真中で止まった。ときおり、風のいたづらで動く様子は「カラス」が「えさ」をついばんでいるように見える。

風は、小さなものは電柱の半分ぐらいまで吹きあげて、その強さをアピールしている。
それが役目のように、あとから、あとから新しい風はやってくる。

黄色い葉がわずかに残っている。ベランダ横の桜の大木は、大きくゆれながらも「残っている葉」をおとされまいとうまくバランスをとっている。

風は、元気だ・・・
吹きつけては「もとにもどり」また、かたまりのかたちを変えて再びやってくる。
全てのものがこの風に立ち向かっている。

師走の風は強い。

 

 

12月15日

早朝、まだ昨夜の少し欠けた月が前方の山の手前で止まっている。
月あかりのため、星の輝きは弱いがたくさんの星がきらめいている。

「寒い朝だ。」夜空のように澄みきった空気は冷たいが、香りがある。甘酸っぱい香りは、枯れた落ち葉の雨水をふくんだにをいである。
冬の初めのこの空気を吸うと、一年のしめくくりとなる。

レストランの飾りつけは、スタッフの姉妹がいつものように「手づくり」でつくってくれて、すっかり「X’Mas」ムードになった。

地味な「山荘」のクリスマス、そして大晦日、正月へと「カレンダー」の日付けが一日ずつ消されていく。

木々の葉は枯れて、落ち葉となったが、この時期芽ばえてくる木もあって、生命は受けつがれていることを感じる。

「みつまた」の木に、青い葉がいっぱいになって新年を迎えようとしている。

 

 

12月25日

山荘の「クリスマス・イブ」。お子様たちが加わってにぎやかでした。
お子様たちにとってX'masメニューがサービスされる時間は、あまりにも長く「たいくつ」になる。

テーブルの前で「かしこまって」座っていられるのは、せいぜい30分 … あとは、テーブルの上にあるもので「ひまつぶし」をしているが、それにあきると「イス」から降りて、レストランの中を歩きはじめる。

そのころは店のスタッフとも仲よくなっているので、サービスする「うしろ」について歩き、行動範囲も広くなってくる。
その数が一人づつふえて、6人全員の行進となる。

X'masの夜ともなれば「ロウソク」の炎のあかりの中で、二人だけの静かな食卓 … 静かな会話 … その雰囲気はまったくなく、お子様たちのにぎやかな声が、X'masソングのBGMまで消して、楽しいファミリパーティとなる。

子供たちが、かわるがわるに調理場をのぞき、シェフとの「コミュニケーション」は、軽いハイタッチで「メリークリスマス」 … 楽しいクリスマスは、今年も終わった。

翌日、お子様たちがすっかり友達となった仲間に手をふりながら、父親の運転する「車」で坂道をくだっていった。山荘はふたたび自然にもどり、コタツを囲んで楽しめる冬本番となる。