01月12日

 山荘の「うら山」の山頂で「初日の出」を写す。
山の上から「日の出」を見るには、さらに山奥まで上り、その頂上まで行かなければならない。そこまで行くには時間もかかってしまい「初日の出」には間に合わないので山並みの尾根の一番高いところで「太陽を待つ」…。
山の上からの「初日の出」は、海や高いところからの「日の出」とまったく異なって見えるので神秘的である。

 木々の間から何本もの光の線を放ち、「パチ、パチ」とはじけるように見える。この「こぼれてくる光」が日の出となる。見える時間は短く、数秒間である。このわずかのショートタイムのうちにカメラで写し、そして祈る。まず「商売繁盛」、そして全ての「安全」と「平和」を…「今年もよいことがありそうだ」

 1/7(日)は、暖かな元旦とは打って変わって寒波到来。
前日からパラついていた雨が、「みぞれ」から大粒の雪になる。30分ぐらいの間に「山荘」の周りは真っ白になる。積雪約1センチ…この雪景色は長くは続かず一時間ぐらいで消えてしまった。
その後荒れ模様の天気が午前中続く。
午後になって雲間から太陽が出ると「ベランダ」の横から美しい「虹」がうかんだ。

 「初日の出」、「雪景色」、「虹」と自然界の「贈り物」は今年も「にぎやか」です。

 

 

01月22日

 今年になって「冬らしき寒さ」のあった日は少なく暖冬のようだ。
降雨量もないので野菜類に「えいきょう」が出始めている。

 「たたかい」の相手でもある「いのしし」にとっても、季節の変化は「えさ探し」にえいきょうがあるようで、土手の「木の根」堀りはヒートアップしている。 食べられるものは全て「食べておこう」とばかりにあばれている。
今年は、「おたがいの平和のために」「休戦」を申し込んでいたのであるが、この様子では、仕方がない「開戦」である。

 ベランダ横の桜の木には、小鳥たちが集団でやってくる。小鳥の「なき声」だけで見分けがつく小鳥好きの自分でも、このところやってくる鳥の中には名前のわからない「珍しい小鳥たち」が入りまじっている。「バードウォッチング集」をみてもわからないのは、たまたま暖冬のために飛来したのであろう。いつもならこの地方には来ない「団体」さんであり、自然にさからわないのが彼らの「生き方」なのだろう。



元旦の朝に山荘のうら山で「初日の出」を見ることができました。

1/7(日)に山荘に雪が積もりました。

 

 

02月01日

 「みつまた」の木をなわばりにして「ジョービタキ」が飛びまわっている。

 今年は暖冬のせいか、その数が多く、争いをせず同じ行動をしているのをみると「えさ」も「たっぷり」とあって、さぞや住みごこちがよいのだろう。
 
 異常気象は、国内だけにとどまらず世界中でさわがれているが、こと「冬鳥」の小鳥たちにとっては、どうなっているのだろうか。やはり「冬は寒く」「きびしくって」「えさ」のために「なわばり争い」をする方が自然なのではなかろうか。

 毎年、冬場に見る「ジョービタキ」の争いがない今年は、なぜか季節感を失ってしまって、「もう少し寒くなってくれ・・」と祈りたくなる、今日のあたたかさである。

 

 

02月14日

 冬の星座を見る

 このところ続く澄んだような夜空がスクリーンとなって、さらにきれいに見える。

 昨夜、仕事が終わり調理場を出るとオリオン座が山荘の真上に見えたが、
今朝(夜明け前)は、西へしずんだあとでみつからない。ひときわ明るい星が残されたように見えるのは火星であろう。

 星の動きや輝きを探して空を見上げるのも楽しいひと時である。

 ベランダから見える紅白梅は5分咲きである。もう春が近い。

 

 

03月01日

 つぼみをもった桜の大木に先程から「ヤマガラ」の雄(オス)が遊んでいる。
今朝はいくぶん寒かったが、陽があがるとあたたかな一日となった。
ベランダにいても気持ちがよい。かすかに動いている風が散りはじめた紅白梅の香りをのせてきてくれる。

 「ヤマガラ」がとつぜん「ツービービー」とないた。野鳥の本によると、年間を通して「つがい」で行動するという。産卵期は3〜6月ごろ・・・となると、この「ヤマガラ」今、まさに独身最後の「ひとりぶらぶら」のときなのかも知れない。
そんな気軽さからか、そばまできて「さかさ」になって木の枝の虫らしきものをつついている。

 ちょっと「しぶめの」お茶をすすって、のんびりとした「ひととき」と小鳥とのふれあいに幸わせを感じています。







「流れ星」


 フランス料理を本業とする自分にとって「朝食」の和食づくりは「しゅみ」の分野である。「おふくろの味」を再現しているうちに、いつのまにか30種類以上の献立が朝食の食卓に並ぶようになった。

一部の料理は、作りおきにはしたくないので、朝早くからつくることになる。したがって早く起きることになるが、この「しゅみ」の時間が自分にとって実に楽しいのである。


 朝早く、まだ暗い坂道をくだってレストランへ向かう。


 冬の朝は寒さもきびしいが、木々をぬけてくる空気は澄みきっていて、かたまりのようになって身体にぶつかってくる。これをまともに受けながら上空を見ると、たくさんの星がまだ残っている。


 たまに流れ星を見ると思わず立ち止まって見入ってしまう。


 今朝の流れ星はとくに大きかった。

「光のかたまり」が尾を引いて見え、中心の「光」からは「火ばな」が散っているように見えた。


 「流れ星」は見るものにとって「生きている物体」である。

わずか数秒であるが、「流れていった先の方」にあらたな「物語り」をつくって残していってくれる。


 こんな星との出会いが出来るのも早起きする者への自然の「プレゼント」であろう。





 








「今だから、のんびり、現在(いま)だからゆっくり」


 昨年は、多くの方に「山荘だより」をご覧いただいてありがとうございました。


 春・夏・秋・冬の四季の良さは、云うべくもありませんが、お客様を心こめてお迎えしたい、という気持ちを形にしてお待ち申し上げております。


 冬を前に全室青畳の香りも清々しい部屋へと変わりました。

「まだ、もったいないほどだ」と職人さんから言われたほどでしたが、気分一新!!

新年を迎える「心のおもてなし」です。


 日常のお疲れをほぐす為にぜひ「山荘へいらっしゃるプラン」を立ててくださいませ。

「今だから、のんびり、現在(いま)だからゆっくり」

人生をゆったりと味わっていきたいものですね。

 

 

03月09日

 ベランダに立ち、両手を大きく広げて深呼吸する。

 春の予報は、今年の冬の異常な暖かさのときから知らされてきたが、今、こうして木々のつぼみや、色づいてくる地面の雑草たちの小さな命を見ると、戸惑いながらも春の到来にそれぞれが動き始めたのである。

 初音の(ウグイス)、なきくらべはこの一週間でにぎやかになった。美声「谷渡り」を披露する強者(つわもの)もいて、俳句の句題にことかかない、山荘の午後のひと時である。

 

 

03月12日

 春の便りを「みつまたの花」や「スイセンの花」の写真でお知らせしている最中に

 なんと、今朝は雪が降っているのです!
昨日の強風は山荘全体をゆすっていました。 季節風・・・・いよいよ春です・・・・こんな気分がふっとんでしまいました。
でも、お客様は大喜び「3月の雪景色」を「カメラ」におさめていきました。−その雪は

 溶けるのも早く、午前中で「白き山荘」は消えていつもの「山荘」になりました。

 しかし、小鳥たちはどこかで暖をとっているのでしょう。
なき声が聞こえません。
寒さは苦手のようです。

 

 

03月21日

 例年ですと、「山荘」のまわりの花の開花は、「みつまた」「ミヤマキリシマ」「さくら」「山桜」の順番であるが、今年は「山桜」が早く咲いている。
「さくら」はつぼみがややふくらんでいる程度。あと一週間は開花までにはかかるだろう。
「花見」をメインにして食事会をされるお客様もおられるので、予想がたてられない今年の「花だより」には、「そろそろ咲きますね…」というアイマイさで答えております。

 

 

04月02日

 夜明前「ピュー」という、口笛に近い音色が山荘のまわりで「コダマ」する。
 ものがなしいこのなき声は「鹿」の仲間をよぶ声である。今年はその数も増え、だいぶ被害がでているようだ。 鹿たちは「山の木」の「皮」をかじって食べてしまうため「ハダカ」になった木々は枯れてしまう。そんな被害があとをたたないようだ。
 農家では「いのしし」の被害に「手をやいている」ところへ、この「鹿」のあらたな問題がおこり頭をいためているのです。自然界にもいろいろとおこるものです。

 「温暖化」は「山荘」の「桜」の開花に変化をもたらしております。

 

 

04月10日

 「木漏れ日」には活気がある。
午前中「木漏れ日」のある竹林や、杉木立、雑木林を歩く。
きらきらとした光の線が太くなったり細くなったりして、まぶしくふりそそいでいる。
この光のシャワーを喜ぶのは、小鳥たちも同じだ。お互いに共有しあって細い山道を歩いていく。山鳩、コジュケイ、キジなど少しは警戒をして飛び立つが、それ程遠くにはいかない。
こちらが何もしないことがわかるようで仲間への伝達も小さな声でつぶやいている。

 このあたりは、「めじろ」や「シジュウカラ」の通り道でもあるようで、追いかけるようについてくる。
みんな自然が大好きなのである。

 桜の花の話題も終わり、木々はやわらかな「うすみどり」の葉をつけ、新緑の香りを風にのせている。気持ちのよい日が続く。

 

 

04月19日

 山荘の周りに「黄色いタンポポの花」がいっぱい咲きました。

 杉林の大木の周りでは「シャガの花」が満開です。

 「なんじゃもんじゃ」らしき木に白い雪のような花が咲いています。

 「山桜」の花ビラが残りを惜しむように風に吹かれてとんでいきました。


















 


 


しゃがの花
なんじゃもんじゃの木
山桜

 

 

05月02日

 木の葉の色づきは「うすみどり」から「青葉」へ、そして「深緑」へと早いスピードで変化する。

 夜明けと同時に活動する「コジュケイ」のなき声が「目ざまし」となり、戸外に出ると「夜のあいだ」に冷やされた空気が「木の葉の香り」をだっぷりと「シェーク」して実に「おいしく」感じる。

 この「おいしい空気」は時間と共に変化をして、その「ときどきの」「香り」をのせている。

 朝には「朝の空気」があり、昼には「昼の空気」となる。

 「つみ取り」間近かの「新茶」の香りが「しぶ味」と「あまみ」を加えて「香り」に参加をはじめました。

 

 

05月08日

<ゴールデンウィークのお客様>

「また来るね…」と
小さなお客さまが、坂道をくだる「車の」窓から手をふっている。

前回はお母さんにだかれていたが、今回は「しっかり」と自分の足で「ふんばって」の手のふり方である。
たしか、あの「お子さんは」4度目になる来荘である。

最初は「お母さんの」「おなか」の中だった。

次は、お母さんたちが食事のあいだ「うば車」でスヤスヤとねむっていたっけ。

3回目は「元気だった」。食卓のアイドルとなって、にぎやかに「フルコース」を食べた。
途中で「ちょっと飽きてきて」「イス」から降りると、レストランの中を追いかけるお父さんと「かけっこ」をして楽しんでいた。いいんだよ、それでなくちゃ…とまわりの「カスタマ…お客さんたち…」も優しいまなざし。…よい「フンイキ」でした。

4度目のスターは、もう立派なレストランのお客さま。
「おいしかったです…」と言って、シェフと一緒にカメラにむかって「ピース」のポーズ…

次回の再会が楽しみである。






 夜明けとともに小鳥たちは活動する。「コジュケイ」「ヒヨドリ」「トンビ」のなき声は、おどろく程の高音で、静かな朝の「フンイキ」の中では違和感がある。しかし、それも「朝のごあいさつ」と思って聞いてやればよいのかも知れないが…


 この季節、耳ざわりなのが「カラス」の縄張り争いだ。連中は「なきさけぶ」だけでなく「身体」ごとぶつかっていくので「ギアー」という悲鳴に近い「なき声」である。


 「カラス」は頭が良い、という人もいるがその動作をみると「けっしてオリコウサン」ではないような気がする。レストランの「ガラス」や、駐車場の「車のミラー」や交通のための「道路ミラー」にうつった自分をみて「テキキタル」とばかりに飛びかかっていくのである…


 静かに「なきくらべ」でその音色を楽しませてくれるのは「メジロ」「ホホジロ」「ウグイス」「ヤマガラ」「シジューカラ」たち。姿が見えないので名前がわからないが、「ピイチョーピイチョ」「ジョルリ、ジョルリ」「チューチョ、チューチョ」…ときれいな声で鳴いている小鳥たちの声は、谷間に「コダマ」して美しい「ハーモニー」を聞かせてくれる。


 小鳥たちの「なき声」だけでその種類がわかるのが12〜3種。しかし先日、来荘した「バードウォッチング」のプロに聞くと、この「山荘」の周囲には、25〜6種類の小鳥たちがいるということであった。「キツツキ」も2〜3種いるらしい。


 …あれは、なき声でなく「音」だろうけど…


 森の中は「にぎやかです…」


 






 山の木々に新芽がついて、色とりどりのにぎわいをみせる。


 「薄い色から」、「濃い色へ」と変化をしていくその配色は、生命力の強さを感じさせてくれる。


 しかし、今年はその配色の様子がいつもと違うのです。


 冬から春への花の開花もなぜか戸惑いがちで、見る者に小さなショックを与えています。


 小鳥たちの「さえずり」も、いつもと違って聞こえるのは気のせいでしょうか…


 山の中にいると、少しづつ「失われていく自然」が、都会より余計に感じられるのです。


 「自然を見つめること」


 これが「自然を大切にする」第一歩なのではないでしょうか…

 

 

05月21日


小鳥たちに「ルール」があるのだろうか。

「鳴き声」が「ダブッテ」聞こえることがない。


ちゃんと順番を守って「さえずり」あっている。
朝のにぎやかさに比べ昼から夕方にかけては「のんびり」と「ひとりごと」を言っているようだ。

「おーい、元気かい……」

「のんびりしているかい……」

「そろそろ、ひるねをしようぜ……」

そんな「声」が聞こえてくる山荘のまわりに「名のわからぬ雑草の花」がたくさん咲いています。

 

 

06月01日

「梅雨入り」にはまだ早いが、今週はよく雨が降った。

その雨水を集めた森町の中心を流れる太田川。その支流の吉川、三倉川の流れが早い。

水田にはこの川の水の一部が引き込まれ田植えが済んだ。

植えたばかりの稲の苗がたっぷりの水の中から頭だけを少し出している。

6月初旬のこの風景は雨があるから美しいのである。

かえるの大合唱もしばらくは続く。

川岸の「ねむの木」も青々とした葉をつけはじめた。

やがて「かれんな花」をつけて楽しませてくれる。





ランチタイム


ベランダをぬける風が爽やかだ。美味しい空気を思いっきり食べる感じで深呼吸する。


このところ「ランチタイム」のお客様が多くなり、にぎやかです。自然の中での「お食事」のひと時が、何よりも「リラックス」していただけることもありがたいことです。


料理は創ることができますが、「山」や「木々」、そして「美味しい空気」は神に感謝するしかありません。


山荘を訪れる皆様とご一緒に共有したいものです。


「オーベルジュ」…はたご…宿屋…としてお泊りいただくお客様ばかりではなく、昼の「わずかなひと時」にもご利用いただけることも大変うれしいことです。


健康を「食べる」。「空気を思いっきり食べる」そんな山荘は、BGMが小鳥たちの「さえずり」でお迎えしています。

 

 

06月08日

冬。「いのしし」との「たたかい」は「笹ゆり」の根っこを食べられないための工夫であった。しかし、ちょっと油断を見せた「ある夜」、ほとんどの「ゆりの根っこ」を食べられてしまった。

無残にも掘り返された「山はだ」を眺めて今年の「笹ゆり」の開花はあきらめていたのだが、自然に咲く花の生命力は強く、わずかに残っていた「笹ゆりの根」は、見事に咲いて喜ばせてくれた。

「うすいピンク色」の花は、手の届かぬ、そして「いのしし」も上れない急勾配に、美しく、「可憐」に咲いている。

 

 

06月19日

今年は空梅雨か?
「つゆ入り」の予報が出てから一日降っては、やんでいるので、朝から晴れた空を見るとなにか「得」をしたような気分になる。

「ベランダ」の横に咲く「クチナシの花」は今が満開だ。ほのかにあまい香りが漂ってくる。

「うぐいす」の「谷渡り」も絶好調。負けるものかと「ホトトギス」もがんばっている。

山には香りがあり、小鳥の「さえずり」がある。賑やかさの中に「静けさ」もあるのです。

 

 

07月01日

ベランダ横の「アジサイ」がおくらばせながら開花した。

降雨の少ない「梅雨」にとまどいがちの草花も、今日は気持ちよさそうに風にゆれている。
上空には「雲」ひとつない。晴天である。

「宿泊棟」の「のき下」につくられた「つばめ」の巣から、まだ「ヒナ」たちの顔は見えないが、もうすぐ「にぎやか」に「おみみえ」することだろう。

桜の木の枝をゆするのは「ヒヨドリ」たち。
今年は、いつもの倍近くいるのでにぎやかだ。

「ウグイス」「ホトトギス」「コジュケイ」は相変わらずで、BGMの担当係。すばらしい美声をきかせてくれている。。

これから、あつ日が続くが「ベランダ」の横をぬけていく「さわやかな風」は、さらに心地よく「ほほ」をなでてくれる。

 

 

07月09日

大雨による被害地のニュースを聞くのはつらい‥‥

「つゆどき」の降雨水は、野菜にとっては、大切な「恵みの栄養分」である。しかし、被害をもたらすほど降られると困ってしまう。

風情のある「シト、シト」と降ってくれれば「恵みの雨」としても喜べるのであるが‥‥‥
自然を「いじめた」「しっぺ返えしか」わからぬが、思いもよらぬ「事変」に、人も動物も「あたふた」としている。

山荘へ向かう道路ぞいに流れる三倉川の岸辺の「ねむの木」は、水が大好きである。
この「つゆどき」の雨水をたっぷりと吸って、今が「さかり」と花をつけている。

だが、いくら水が好きでも、この「大雨」には、おどろいていることであろう。

 

 

07月20日

台風の被害はなかったが、山荘の坂道には、葉のついた木の枝がたくさん落ちている。雨の量もいつもより多く、山肌にたまっていた落ち葉まで押し流してきた。

山荘のまわりの山は、貯水のための「保安林」になっているため、この雨水を貯める役目であるが、あまりの雨の多さに止めることもできなかったようだ。

九州の方では「梅雨があけた」らしい。これから夏本番となり「暑さ」との戦いになるが、山の中ならではの、朝夕「ひんやりした空気」にふれられるだけ幸せなのかもしれない。

「虫の声」が少しづつ増えてきているのも、季節が変わったことを知らせている。

 

 

08月01日

「ねむの木」の花は、大雨にも負けず、まだたくさん花を咲かせている。

地面に落ちた「花ビラ」をとって匂いをかぐ。

その1本だけでは香りがないが、地面に落ちたたくさんの花がうすいジュータンとなって香りをはなっている。

この花を求めてくる「チョウ」や「ハチ」は、あまりいないようなので甘みはないのかもしれない。いくつかの色がついて、小枝の先に「ハケ」のようになってついているので面白い「花」である。

山荘の朝夕はすずしく、「ひぐらし」の声がもの悲しく聞こえるが、つられて鳴く「ウグイス」や「ホトトギス」もいたりして、「山荘」ならではの季節感を味わうことができる。

今夜は、また「霧」に包まれるだろう。その時は「虫たち」の出番となる。

 

 

08月10日

「高砂ゆり」の花が山荘の坂道に一本だけ咲いた。

この時のために「いのしし」と終わりなき「たたかい」を続けてきたのであるが、全てのゆりの根を食べ尽くされた時に「完敗」を認め、今年の「ゆりの花」はあきらめていたのである。

今日、健気に咲いているこの「ゆりの花」の周りを「襲った」時の彼らの行動は異常であった。道路工事で「ブルドーザー」を使ったように掘り起こしていったのである。「ゆりの根」と「蔦(つた)」の根を食べつくした後を見たときは「いのしし」の「生命力」の強さを感じると共に、「食べられることを防ぐ」事しか考えていない人間の浅はかさが悲しく思えた。

負け惜しみついでに被害を書けば、駐車場から通路へ向かう通路沿いには、約200本以上のゆりの花が咲いたのであるが、今年は4〜5本しか若木が残っていない。

この「ゆりの根」は「いのししダマシ」の「囲い」の「針金」のわずか「すきま…」から入られて、一晩ですべてを食べつくされてしまった。この時は、こちらの「気持ち」を察してか荒っぽいことはせず、丁寧に「根っこ」だけをスコップで掘ったようにして食べていったので、きれいな「穴」だけが残った。…「いのしし」の中にも気性のおとなしいものがいるようだ…

まあ、いいさ…。今年は「えさ」を与えたと思って、残ったわずかの「ゆりの花」を楽しんで見ることにしよう。

 

 

08月24日

夕食後…
駐車場にある喫煙室から子供たちの喚声が聞こえる。「虫」を捕まえたのだ。声の大きさからして「クワガタ」のようだ。

山荘の中で唯一「タバコ」を吸うことが出来る喫煙室が、この夏休み中は子供たちに占領されて「虫の広場」となる。

カミキリムシ、クワガタ、カブトムシ、バッタ、コオロギ、トンボなどが、喫煙室の「ハダカ電球」をめがけて飛び込んでくる。この部屋には「アミ戸」がつけてあるのだが、夏休み中は「あけっぱなし」になっているから、たくさんの「虫たち」が遊びにやってくるのである。

「山荘」の周りの「明かり」は、ベランダ横の「さくらの大木」への「ライトアップ」もあるが「虫の集客力」からすれば喫煙室が群を抜く。「ボヤー」とした「ハダカ電球」が虫たちには好まれるのであろう。「クワガタ」や「カブトムシ」を見つけると大人でも「コーフン」する。

翌日、「虫カゴ」を大事そうに抱えて帰っていった。「かごの中の虫」は小さいが「山荘」での「思い出」はたくさん作ることができたようだ。

朝夕はめっきり涼しくなってきた。夏も終わりに近づいている。

 

 

09月03日

「つくつくぼーし」がなき声の語尾を弱めて夏の終わりを告げている。

今年の「モー暑」のきびしさを忘れる程「山荘」の朝夕は涼しくて気持ちがよい。

虫たちの「コンサート」はこれからが本番だ。

じっと耳をすませ「全て」の虫の音色を聞きわけるのも秋の夜長の楽しみのひとつである。

 

 

09月12日

2〜3日続けて大雨が降る。

山道が川の流れのようになって「山肌」に積もっていた落ち葉が流されてきて、ところどころに小さな木の葉の「山」をつくった。

雨上がりの「山の景色」は、いろいろに変化する。

その主役は、「白いジュータンのような」「キリのかたまりだ」。
「キリ」は、かなりのスピードで「山を登り」左右に大きく流れるように動く 。

その動きが「山並み」を「マジック」のように消したり現したりしている。

自然の「アトリエ」の中で、「ぼかし絵」をつくってくれる。それらは、わずか数分間の「美の表現」であるが、見る人に夢のような「ひととき」を与えてくれる。

晴れてくると、秋風にのって「とんぼ」が気持ちよさそうに乱舞する。
もうすっかり「色づいて」「赤とんぼ」になっている。

 

 

09月25日

昼間の「あつさ」は、まだ「きびしさ」が残るが、朝、夕、はめっきり「寒く」なってきた。ふつうなら「涼しくなってきた」という表現が「正しい」のかも知れないが‥‥
「山の空気」は、「ひんやり」としているので寒さを感じるのである。
この一日の温度差は「木々の葉」の色を早いスピードで変化させている。

一番、目立つのが「すすき」であろう。
<イネ科>多年草のこのすすきが、つい先日までは太い「くき」をもった「青い草」であったが、この寒さに敏感に反応して「長い花穂」を「色づけ」していった。
青から茶色、そして灰色に白っぽい黄褐色になる「すすきの穂」の完成は、もうすぐである。

「なきおくれた」「ツクツクホーシ」が「ガンバッテ」「なきおさめ」をしている。
季節は「もうすっかり」、「秋」になったのである。

 

 

10月03日

朝夕の寒さのせいか、ベランダ前の桜の大木の葉が黄色く色づいてきた。

風が吹くと、その中の数枚が、ヒラヒラとまわりながらとんでいく。

「紅葉の見ごろはいつですか?」の問い合わせに「11月の末から12月の初めごろです。」と答える。

このあたりの見どころは「小国神社」や大洞院がある。木々の手入れの「良さ」もあるが、紅く色づいた葉のすばらしさは言葉にならないほどの美しさである。

「山荘」へおいでの「お客さま」には、この「おすすめコース」をぜひ通ってこられることをお伝えしている。

「村のまつり」も近づいている。まだ、笛やタイコの音は聞こえぬが、もうすぐだ。

このころになると、「じねんじょづくり名人」がやってくる。今年も上出来だとの知らせがあった。「出しは椎茸とかつをぶし」・・・‥「とろろ」好きにはたまらない「朝食」の一品である。

「食欲の秋」「仕事の楽しい秋」今年も、にぎやかになりそうだ。


みつまたのつぼみ。
桜の葉っぱがいろづいてきました。

 

 

10月12日

「キンモクセイ」のあまい「香り」が風にのってやってくる。
ベランダの近くで、その風に枯れ葉がうまく乗ると谷の方まで運ばれていく。

「風の谷」とよんでいる「見えないところに」たくさんの枯れ葉が消えると秋はどんどん深くなっていく。

「村のまつり」がはじまった。
「まつり」の「はじまり」の合図は、「バカデカイ」「花火」の音だった。

今年の「まつり」はいくつかの「ブロック」にわかれて行われるようで、「山荘」のある地元の「まつり」は、
10日ほどおくれるようだ。そのためか、「タイコ」や笛の音は遠くの方で聞える。

仲間にはぐれたのか、「キジバト」が一羽電線にとまっている。彼も遠くから聞えてくる「まつりのタイコ」
にあわせるように首を左右にふっている。

「のどかな」午後のひとときである。

 

 

10月26日

今日は朝から雨。
村まつりは雨の中でも行われている。
「雨ガッパ」がちょっと重そうだ。

「ぎしぎし」と音を立てながら落ち葉の道路を登っていく。

人数が少ないので「かけ声」がモーターと「車輪」の音でかき消されている。
ここにも「少子化」の「えいきょう」があらわれている。

「まつり」の「ちょうちん」は、いつもと変わらぬ数だけ並んで風にゆれている。

「あした」は晴れてくれることを祈る。

 

 

11月05日

しづかな「村のまつり」と、にぎやかな「町のまつり」が終わると紅葉の季節となる。

「山荘」へ向う県道85号線の道路添いには、地元の人たちによって、季節ごとにたくさんの花が植えられている。

「コスモス」や「朝顔の花」も「まつり」に参加しているように咲いてきれいだったが、「まつり」の終わり共に「さかり」がすぎた。

「コスモス」に気をとられていて気がつかなかった「紅葉樹」が、すっかり色づいてきた。
この道路は、通学路になっているので、子供たちは季節ごとの花に守られて学校に行く。

いくつもの集団になって、仲よく歩いていく。そこには「いじめ」などはない。

 

 

11月14日

人なつこい「ジョービタキ」が、青いつぼみの「みつまた」の木の枝をゆすりながら、じぶんをみてる。
じぶんは、今朝の寒さにふるえながら坂道をゆっくりとおりてくる。

前の山には「てっぺん」だけに太陽の陽があたっている。

空気は冷えているが、木々の間を通り抜けるときについた香りがあって、めっぽううまい。
その空気を大きく吸い込み、「からだ」全体にいきわたるのを「カクニン」してから調理場にはいる。

今日も「おいしさ」のための一日がはじまる。

 

 

11月26日

澄みきった、秋の夕暮れ

落陽の後に、UFOのような「金色の物体」が西の方にとんでいく。
先程、上空をとんでいった飛行機が、山のむこうの夕陽をあびて光ってみえるのだ。
ゆっくりと動きながら形を変えていく。
やがて「米つぶ」のようになり、消えていった。

山の夕暮れは、早い。
カーテンを閉めるように「すっーと」暗くなってくる。
今夜は星と、まるめの月が暗やみを照らす。

この天体ショーを楽しめる夜がこれから続く。

 

 

12月03日

降雨量は少ないが、午前中降りつづいた雨は、「すすき」の白い穂を黄金色に染めた。

穂はしっとりと水にぬれて、重そうに同じ方向を向いて頭をさげている。

久しぶりの雨は、枯れて命をおとす紅葉にもえいきょうがある。それぞれの葉は、落ちまいと枝にしがみつくが、重みにたえきれず、早いスピードで地面におちる。葉のおちた木々には、役目を終えた小枝がピンとはねて空をみあげている。

もう上空には、晴れ間が見えてきた。
今夜は冷えそうだ。部屋の「コタツ」の出番である。

 

 

12月13日

朝、4時

前方の山、西の方に「オリオン座」がある。一週間前と比べると、ずいぶんと移動して見える。
寒さが、夜明けの空をさらに透明にするので、たくさんの12月の星をみることができる。
星の輝く光の色にもちがいがあり、それを見るだけでも天体を楽しめる。

遠くの部落の方から犬のなき声が聞こえる。その「ほえかた」からすると、相手が「いのしし」ではあるまい。ねぼけたような犬の声も、やがて聞こえなくなると再び静かな山の中となる。

たくさんの星にむかって両手をひろげ、大きく深呼吸をする。
つめたい空気は「カタマリ」となって吸い込まれるが、身体に入るとたちまちのうちに「とけて」体内でひろがる。

自然とのこの「ふれあい」が気持ちのよい「めざまし」となり、今日も「はじまる」 。