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偶然通りがかって知った農家直売の店に、最近は週に1回車を走らせる。ガーデンパークとして開園準備中の浜名湖花博の跡地を右に、浜名湖を左に自宅から約10キロ、今は満開の桜や新緑の芽吹き、遠浅に潮干狩りの人影やのんびりとした釣り船等、身近に浜名湖を感じ、楽しみながらで往復の道程はあっという間に過ぎる。
農家直売のお店がまたうれしい。季節の花は1束の量
が沢山あり、きれいで長持ちする。枝物もびっくりする程安い。野菜もまた農家の方の手仕事が感じられ、見かけより中身でどれも買いたくなってしまう。
昨日は菜花がビニール袋に入って100円で出ていた。待っていた菜花。きちんと包装紙がかけられた菜花ではなく、摘み取ってそのまま袋に入れたものがいい。
今は亡き叔母夫婦が自家菜園の菜花を朝採りし、どっさり送ってくれた。愛知県のその叔母の家に行くと、畑から採れたての野菜が一番のごちそうであった。久しぶりに会ったからどこかへ食事に行こうかと話していても「あんたは畑の野菜が好きだからね」と結局、籠とハサミを持って夕暮れの畑へ行く。季節によって収穫するものは様々であったが、自然に任せたまま風にそよいでいる菜の花の、やわらかい穂先を摘み採ってさっと湯掻きつまんで食べた菜花が一番印象に残っている。ほろ苦さが口に広がり
春を食べている実感がした。この季節になると私は、菜花、菜花、とつぶやく。広くてちょっと肌寒い叔母の家と、きれい好きの叔母がピカピカに磨いた台所で一緒に茹でた菜花の味や香りは、何年経っても色褪せることはなく、むしろ自分があの時の叔母の歳に近づいてきたからか一層なつかしく思い出されてならない。
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